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失敗からの巻き返し!JALの逆転劇「SAKURAプロジェクト」

はじめに

今回は「デジタルトランスフォーメーション DXへの技術」という本から
JALによる「SAKURAプロジェクト」について紹介された記事を読んで感じたことをまとめました。

ここまで失敗要素が満載のプロジェクトは珍しい。
たが、もっと珍しいのは、窮地を巻き返し、稼動にこぎ着けたところにある。

とプロジェクトを紹介していたこの記事。

大企業によるプロジェクトの失敗とその巻き返しに興味を持ったので、読んで感想をまとめました!

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プロジェクト要約

「SAKUAプロジェクト」とは、50年使い続けていたJALの予約発券システムを全面刷新したプロジェクトのこと。
経緯をまとめると、下記のような流れで進んでいきました。

・海外で実績のあるクラウドサービスを使用したシステム刷新を計画。

・しかし、1200人月もの追加要件が噴出し、開発規模が拡大。
・その結果、稼動時期の先送りと投資額の増減の決済を繰り返し行い、迷走。
→稼動日を優先する方針を立て、プロジェクトを立て直した。

・国内線の複雑な料金体系が、標準機能では実装が難しいことが判明し、追加開発が必要に。
→強い説得で追加開発にこぎ着けた。

・国際線で強い要望のあった機能の実装が難しいことが判明。
→本番稼動時の実装を見送り、現場対応で対処。

このような危機を乗り越え、プロジェクト達成にこぎ着くことができたというのが、
JALによるSAKURAプロジェクトの経緯です。

考えたこと

■プロジェクトメンバーが一つになるために
このプロジェクトでは、下記のような施策が行われていたそう。
その内容がとても興味深く、考えさせられました。

・プロジェクトロゴを作成し、全員がチームになる環境づくり
・朝礼を通じたマインドの共有
・3ヶ月ごとにタスクを設定、振り返りを実施

このプロジェクトには、グループを超えて300人ものメンバーが参加していました。
もちろん、それぞれが異なる部門で異なるタスクを抱えてプロジェクトに参加しています。
だからこそ上記のような、300人が1つになるための施策が必要だったのだと思いました!

長期にわたり、また乗り越えなければならない壁も多かったこのプロジェクトで、
プロジェクトメンバーが諦めず、そして妥協せずやり遂げられるような雰囲気づくりの基盤が作られていたのだと感じました。

■プロジェクトをすすめる覚悟
このプロジェクトの経緯と、責任者の西畑 智博氏のインタビューを読んで感じたのは、
やり遂げるためには、プロジェクトをすすめる覚悟が必要だということ。

50年も使い続けたシステムの刷新、このような大きなプロジェクトでは、常に不安が付き纏います。「本当に出来るのか?これで良いのだろうか?」
しかしながら、石橋を叩くだけでは何も進まないのだと学びました。

実際に西畑氏は、スケジュールファーストを実現し、
チームを1つにまとめながら強力なリーダーシップを発揮していました。
プロジェクトを達成までこぎ着けたのは、
西畑氏の「リスクを踏まえ、覚悟を持ってプロジェクトを推し進めていく力」だと感じました。

さいごに

今回は、JALによる「SAKURAプロジェクト」について紹介された記事を読んで感じたことをまとめました。

1つのプロジェクトがどのように始まり、どんな困難を乗り越えて実現するのかについて、これまで知る機会がなかったのでとても興味深く記事を読むことができました。
そして、プロジェクト責任者・西畑氏のインタビューからは、責任者としての覚悟や姿勢を学ぶことができました。

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