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【感想】どうする家康  第47回「乱世の亡霊」

かつて「戦国鍋TV」という地方ローカルを席巻した若手俳優輩出歴史コメディ番組があったのですが、そこで「浅井三姉妹」について徹底的に教育されてきた身としては今週三姉妹が邂逅したのはとても湧き立つ場面でした。
しかしそんな楽しい再会なわけはなく。
長女は豊臣、三女は徳川と、相対する家に嫁ぎ、次女は間を取り持つ胃の痛くなる立場。
かつては仲が良かった三姉妹だからこそ茶々の憧れの君について知ることができて、乱世を終わらせる糸口が見出せた家康だったのですが。

茶々は理想とする「天下人」という幻想を家康に抱き憧れ、理想と違ったから愛を憎しみに変えたというもので、それはあまりにもアウトな考えなんだよ茶々さま。
そして理想の天下人になるように息子を育てたわけで、やっぱりそれもあかんやつなんだよ茶々さま。
けど茶々さま初登場時からヤバさには気が付いていたので、やっぱりヤバい人だったんだなと改めて思うことになりました。
しかし恋にも似た憧れを家康に抱き続け、そんな人から「もう乱世終わらせよう」って言われたら心が揺れるのは分かる。

秀頼が最後に本心から戦をすると宣言すると言ったけど、秀頼もまた本心が見えない人ではあるので、実は戦乱を終わらせるために負け戦をするつもりか、とかも考えてしまいます。

基本的に主人公を始めみんなタヌキで、政の場面になるとみんな腹の探り合いに化かし合い。
本心なんて誰にも明かさない。
当たり前と言えば当たり前なんだけど、本多忠勝の猪突猛進で実直な人間が懐かしくなります。
強いて言えば、秀忠があまりにも普通で良い。
忠勝退場後はこの純朴さに心癒されます。
千姫も豊臣好みの打掛を身につけてすっかり豊臣の嫁になってしまい、秀忠の心労は尽きぬ模様ですが。

刀剣乱舞オタクの今回の注目ポイントは真田信繁が振るってた槍です。
遠目でもはっきりと十文字槍でした!
けど大千鳥じゃありませんでした! 残念!
刀剣乱舞に実装されてる真田の槍は「大千鳥十文字槍」という十文字槍のひとつで、左右に広がった刃の下に、鳥の嘴のように出っ張りがあります。
放送を見て一時停止して見てみましたが、鳥の嘴は見当たりませんでした。

序盤に時間をかけていて本当に最終回まで辿り着けるのか心配してましたが、無事に来週家康は神の君になるようです。
その前に一仕事。
戦を求める醜い連中を道連れにするべく、大坂で最後の戦です。
ああ、ついに終わるのか……。



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