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【観劇】ミュージカル『刀剣乱舞』 陸奥一蓮

ずっと刀ミュを見てきましたが、先日初めて本公演を現地に行ってきました。
「歌合乱舞狂乱」に行ったことはあるものの、あちらはどちらかといえばライブ。
今回はがっつりストーリーものです。

まだ公演中なので、まずはネタバレ以前の感想を。

実際に行ってみて分かったのは、配信と現地では体感できるものがまったく違うということ。
こちらが受け取る情報量の数が多すぎるし、物語への没入度合いが段違いでした。

音の圧力や休憩中に興奮が冷めないまま感想を言い合う声などなど、配信では味わえないものばかり。
客席から見下ろす刀剣男士の衣装が翻る様子はどれも美しく、物語の美しさをいっそう際立たせました。

そして一番強く感じたのが、俳優さんたちが醸し出す雰囲気。
三日月宗近の佇まいは「神」という表現がぴたりと当てはまる圧があり、2部における蜂須賀虎徹はファンがよく言う「妖精」が事実だと分かりました。
どちらも画面越しでは伝わりませんでした。

今回はたまたま蜂須賀虎徹役の高橋健介さんが出陣100回目という記念すべき公演だったので、そこはちょっとお祝いムードがあったりして楽しかったです。


作品とは関係ないのですが、今回の公演はトータルで約3時間半ということもあって、映画好きの間で話題になっていた「映画の前に餅を食べよう」を実践すべく、ナナズグリーンティーで鶏そぼろ丼ランチに、白玉粉(原料:もち米)が添えられたあんみつをデザートにしてみました。
これのおかげかは分かりませんが、最初から最後までトイレに行きたいと思わず、終わってからも余裕で歩けました。
こちらの記事を読んだ、長時間座りっぱなしになる機会がある人の参考になればと思います。


さて、ここからはネタバレを含みます。


ついに本公演で三日月と鶴丸が共演しました。
予想以上に2人の間には深い深い情がありました。
分かりやすくいえば「クソデカ感情」です。
鶴丸は審神者の許可があれば三日月を折るか相討ち上等だったでしょうし、それくらい怒りや愛情(友愛かそれ以外かは不明)が強く、比較的いつもより余裕がない鶴丸でした。
審神者も三日月の行動を止められるのは鶴丸しかいないと思っているでしょうし、2人の間にある得体の知れぬ感情を理解していることでしょう。

また、この作品で刀ミュ本丸の始まりの一振り、俗に言う初期刀が歌仙兼定だったのではないか、ということが明かされました。
顕現するごとに桜の木を植えようと提案し、歌を詠むことを第一の学びとすることを提案し、一人称が「僕」の刀剣男士。
そんな美しく雅なことを思い浮かぶ刀剣男士が他にいるでしょうか。
桜の木は今いる刀剣男士から一本多く、折れたことを示唆します。
ゲームで簡単に、何度も入手できる歌仙兼定ですが、あえて不在のままにしているようです。
審神者の格別な愛情がそうさせているのか、それとも初期刀を折ってしまったことへの戒めか。

三日月さんは今回のようにふとしたところで本丸の刀剣男士に再会し、共闘し、また姿を消して、を繰り返しているのでしょう。
見つからないものを探し続け、彷徨い歩く。
いつか本丸に帰ってくる日は訪れるのでしょうか。
彼の旅を強制的に終わらせることは審神者ならできるはず。
それをしないのは、審神者の親心なのかもしれません。


2部は1部の悲しい気持ちを癒すライブパート。
しかし2部に三日月さんがいるという当たり前のことに涙してしまいました。

今回の2部衣装が私の好きが詰め込まれていて、ロングコート姿に「ぎゃー!」となり、タキシード姿に「いやあああ!」となり、三揃やワンショルダーのサスペンダーに脳内が爆発しそうでした。
衣装見ているだけでもう頭の中の許容量がオーバーです。
特に蜂須賀がエレガントでたまらない。
大包平はタイトなスーツが非常に似合う。

最近の刀剣男士は太鼓も叩くようになりましたが、三日月さんの大太鼓を叩く背中があまりにも頼もしかったです。
腰を落としてどっしりとした構えでバチを振るう姿はとてもかっこいい。
響いていくる音もハリがあり、迫力もありました。
三日月さんは何やらせても上手い。

最後はお馴染みのメインテーマ「刀剣乱舞」で締めくくり。
蜂須賀の100回目の出陣挨拶に拍手し、終了しました。
こんなアニバーサリーな回に行けて本当に良かった。


チケットを取るのはなかなか難しいけど、できたらまた本会場で見たいなと思わせてくれる舞台でした。
せめて映画館のライブビューイングに行きたい。
私、とても良い経験をしたなって、心から思える時間を過ごせました。
ありがとう、ミュージカル刀剣乱舞。

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