見出し画像

【感想】どうする家康  第45回「二人のプリンス」

もうここずっと大河ドラマを見終わった後に口をついて出てくるのは「老けメイクがすごい」「茶々が怖い」なんですが、今回も言わずもがなでした。
秀頼との二条城会見が家康70歳というから、老けメイクがパワーアップしていて、メイクだけに頼らず松潤さんの老け込んだ演技もますます磨きがかかってます。

さらに今川氏真(宗誾)も老けメイクで登場。
アップでも本物かと見紛う目尻の皺の深さよ。

とんでもない技術を毎週見せられてると思うんです。
つまり視聴者の老けメイクの目が肥えてしまったのです。
何かの作品に老けメイクが出てきたら必ず「『どうする家康』では〜」って比較されてしまうでしょう。
今後の映画やドラマの制作に間違いなく影響が出ると思いますよこれは。


茶々さまの恐ろしさは文字だけでなく北川景子さんの美貌が拍車をかけていると思うのですが、真っ赤な紅を塗った唇を真一文字にして凄まれたらそりゃ千姫も怖いです。
けど千姫は秀頼ととても仲が良さそうで、千姫もちょっとは心が休まる時間があったかなと思ってしまいます。

秀頼は茶々さまの「家康を信じるな」教育のおかげで、心の奥底が見えないイケメン秀吉に成長しました。顔がいい秀吉。
家康のことを全く信用していないのだろうかと思うのですが、愛する千姫のお爺さんでもあることを考えると、秀頼は少し複雑な思いを抱えているのではないでしょうか。
千姫はあんなにも健気で嫁(人質)という立場柄、実家の不始末を謝罪したりと、後ろ暗いところがひとつもなさそうです。
そんな人間に育てた徳川家というのは、果たして本当に母が言うような悪人なのだろうかと、秀頼は考えていたりしないのでしょうか。
秀頼は本心が見えない人なので、もしかしたら心の中でそんなことを考えてる可能性もあるのかなって、思ったりしました。

刀剣乱舞オタクなので刀剣絡みのことを書くのですが、今回の二条城会見で秀頼から家康に「南泉一文字」と「太閤左文字」という2口の刀が贈られています。
どちらも刀剣乱舞に実装されてます。
ちなみに家康から秀頼にも「大左文字」と「鍋藤四郎(あるいは鍋通し正宗)」が贈られているのですが、こちらはゲームには未実装です。

「南泉一文字」は猫を真っ二つにしたという逸話が有名で、今回のドラマで秀頼が猫を抱っこして千姫が絵を描いていたのでちょっとドキッとしたのですが、「南泉一文字」が猫を斬った逸話は足利将軍家にあった頃の出来事なので、今回の猫は無関係です。
千姫は肖像画に一緒に描かれるほど猫が好きだったみたいなので、そのため猫が登場したのでしょう。

この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,415件

サポートありがとうございます。サポートでいただいたものは今後の活動の糧にさせていただきます。