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世界選手権 感想①

3月末初めてたまアリにやってきました。

今まで画面越しに見ていた世界選手権。いつか行ってみたいという願いが叶いました。現地に行ったのは二日間ですが、どちらもプレミアム席で近くて近くて…とっても貴重な経験ができました。

ワールドの余韻に浸っていたらあっという間にSOIが始まったので急いでパソコンをカタカタしています。

実は今シーズン私生活のこと等忙しくて国際試合をそこまで追えていなかったため、ちょっとついていけるか心配していましたが、現地ならではの雰囲気と久しぶりの歓声に興奮して楽しく過ごすことができました。


今回はペアについてつらつらと感想を書いていきます。

私は基本的にシングル中心に見ていて、ペアのルールやらを勉強し始めたのは昨シーズンからです。そんなライトな人間ですが、詳しくない競技だからこそ今回ショート・フリーともに現地で見られてよかったなあと感じました。

6練での各選手の滑りだけ見ても、第1Gと最終Gではスピードが大違い。リフトもスロージャンプも生で見るからこそ大きさやスピード、安定感の違いを感じることができて、とても勉強になりました。
あと初めてアイスショーでりくりゅうを見た時を思い出しました。スロージャンプのダイナミックさにとにかくびっくりして。生で感じる体験って貴重だから大切にしていきたいですね。そして、来シーズンはペアの試合をもっと見ようと決意しました。


ジャン/ヤン組(CHN)
ショートでもフリーでもトップバッターでした。
ショートは男性がノリノリに踊っていたのがすごく印象に残っています。
フリーはみんな大好きI Dreamed a Dreamでしっとりとした演技が見られて、静と動のコントラストが素敵だなあと思いました。

ペレイラ/リチャード組(CAN)
ショートの時、滑走順5番にしてスピード感とユニゾンのレベルが違うペアが現れて、現地でびっくりしました。
あと他のカナダのペアにも言えるけど、やっぱりカナダならではの滑りの心地よさがあって、今回存分に楽しめたのがよかったです。

ディアナさん/マキシマムさん(CAN)
呼び方がファーストネームになってますが、私の中で今季印象に残っている組の一つです。
ディアナさんの年齢が界隈の間では話題になっていて、実際に選手紹介の際にも本人の素敵な言葉「情熱に年齢制限はありません」とともに触れられていました。カップル競技はシングルに比べて年齢層が高いとはいえ、体力の必要なスポーツで長く続けられるのは本当にすごいこと。そして、実際の演技は年齢の差をまったく感じることのない良い演技で会場全体がスタオベでした。

チャン/ハウ組(USA)
ペアって一つ一つが大技な故、エレメンツの連続になっているプログラムが多い印象にありましたが、このペアはそのイメージを大きく塗り替えてきました。エレメンツの前後に細かな振り付けや小技が散りばめられていたり、リフトのポジションや降ろし方に工夫がたくさん見られたり、最後まで見る人を飽きさせない演技でした。やっていることのレベルが明らかに他の組とは違う。これが完璧にできるようになったらすごい順位と点数になりそうで、これからが楽しみです。

コンティ/マチ組(ITA)
現地いた人、もれなくファンになったんじゃないですか?私はなりました。
ニューシネマパラダイスをあんなにしっとりと演じられたらそりゃ会場みんなスタオベしますよね。のびのびとしたスケーティングに二人のユニゾン力が生きた素敵なプログラムでした。
表彰式の時も会場の観客を盛り上げてくださり、最後まで楽しませてもらいました!

クニエリム/フレイジャー組(USA)
エレメンツの実施の時の手の位置や視線の方向など細部にわたって合わせることを徹底しているのが演技はもちろん6練からも伝わってきました。世界王者にふさわしい安定感のある演技で、そのオーラに圧倒されました。あとスロージャンプが高い。めっちゃ高い。近くで見られて大満足です。
今季で引退かもという情報を聞いていたので、フリーでは感謝の気持ちを込めてスタオベしました。もし本当に今季で最後ならすごく寂しいですが…。

りくりゅう
会場みんなりくりゅうファンなので、期待感と歓声は本当にすごかった。プレッシャーもすごかったことでしょう、私は見る側なのに逃げ出したくなるくらいでした。
一日目の時もまあまあ観客がいましたが、二日目のフリーの時は平日の昼間なのにほぼ座席が埋まっていて、その光景だけで泣きそうでした。日本ペアの歴史に残る二人は本当に愛されているな、と。
ショートはなんと80点超えの神演技で、半泣き状態でスタオベしました。ステップ入ったあたりで涙のスイッチが入るんですよね…。
フリーは先ほど書いたように緊張感で押しつぶされそうになりながら見ていました。途中記憶にない手拍子が始まってさらに混乱状態に陥り、泣く余裕が全然なかった。ファンたるものどーーんと構えて演技を見ることが求められると思うのですが、かなり感情が揺れ動きましたね。
ともあれ私の感情はどうでもよくて、無事優勝を果たした瞬間を会場で味わえたのは本当に良かった。フリーが終わり大歓声が降り注ぐ中りくちゃんが悔しそうにしていて、龍一くんがりくちゃんの隣に寄り添いながら「みんな拍手を送ってくれているよ、誇りに思おう」とりくちゃんに話しかけるように(後で記事を読んだら本当にそう話していたらしい)リンクを後にする場面がとても印象的でした。龍一くんの言葉は現地では一切聞こえなかったのですが背中だけでも伝わってきてりくりゅうの温かな関係性を垣間見れて幸せでした。

そういやペアSPの後はオープニングセレモニーがあり、そこでは乃木坂ファンの方の姿もちらほらとみられたのですが、終わった後に「前の試合も見とけばよかったなあ、いい演技だったらしい」と話している男性を見かけて、りくりゅうの注目度がどんどん広がっていることに嬉しさを感じました(そして興味をもってくださっている乃木坂ファンの方も素敵でした)。
他界隈にももっとフィギュアスケートの魅力が伝わっていくことを願うばかりです。


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