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世界選手権 感想②

そろそろSOIが終わりそうなので急ピッチで書いています。
私はまだワールドに浸っていたいのに…。

嘆いていても仕方ないので今回は女子ショートと男子ショートの感想を書いていきます。


女子

テネルさん
やっぱり全米女王のオーラがある。彼女が滑るだけで会場の空気感がガラッと変わりました。ジャンプの回転不足はあったものの、試合の場に戻ってきてくれて独特な腕の動きと大きなスケーティングが見られて嬉しいわよ!!!ありがとう!!!という気持ちでスタオベしました。他の観客も多分同じ気持ちでスタオベしたはず。みんな温かくてよかった。

キミーちゃん
細身のスタイルなのにスケーティングは爆速だし動きはキレッキレだしどうなっているの???となりましたね。踊りまくるプログラムとかめちゃくちゃ似合いそうなのでいつかやってほしい。
ジャンプのGOEの部分が課題なのかもしれませんが、これからグーンと伸びそうな選手でとても楽しみです。

チェヨンちゃん
SPの感想としてはもっとできる子なんです!!!の一言に収まるのですが、そもそも彼女はスケート歴5年で、世界選手権という舞台に有力選手の多い韓国の代表として出場しているだけでもすごいことなのだ。
6練を見ていて思ったのは、「想像以上に小さい!」です。ちなみに四大陸の時も同じ事つぶやいてました。体の大きさの割に大きなジャンプを跳ぶので画面ではより大きく見えるのかもしれない。

倫果ちゃん
よくよく考えたらSPの多回転(すなわち3A)に挑む選手は倫果ちゃんだけで、会場の期待度は高かったと思います。
本番では惜しくも成功ならずでしたが、ここは観客も動じず。ただ次の3Lzが抜けたときは「マジか…。」って雰囲気になりましたね、私もちょっと点数の心配しましたもん。
ただしかし、倫果ちゃんは最後まで気持ちを切らすことなく丁寧にロクサーヌを演じました。特に途中のStSqの気迫がすごくて思わずハッとなりました。ジャンプのミスを本人が一番引きずっていないのではないでしょうか。初出場とは思えない落ち着き具合にあっぱれです。
私は強いオーラを出す倫果ちゃんを見て応援するようになったので、今回初めて生で演技が、しかもロクサーヌが見られたことがとても嬉しかったです。

ショットさん
今年も世界選手権でいい演技!迷わずスタオベしました!!
5拍子を違和感なく滑りこなす熟練の技がすごい。ピーキングもすごい。ベテランの滑りが活きていました。
少し話が脱線しますが、今季のアダムといい鍵山くんといいRain, In Your Black Eyesもそれを滑るだけで神プロ確定する曲に仲間入りするかもしれない(私の場合は他にエデンの東、トゥーランドット等があります)。

レヴィトちゃん
ステップのターンの伸びと細やかな音取りが両立されている選手。今回の演技のステップも素晴らしくて一瞬たりとも瞬きができませんでした。
スピンの柔軟性もいいし、ジャンプも決まればすっと伸びるし現地で見てさらに好きになりました。アイスショーとか来てくれませんかね、もっと見たいです。オタクからのお願いです。

舞依ちゃん
戦場のメリークリスマスは去年のI Dreamed a Dreamと路線が一緒なので逆になかなか難しいプログラムだったと思いますが、しっかりと仕上げてきましたし、傑作入りですよね。滑り出しの表情も自信に満ちていて安心して演技が見られました。
ガッツポーズが見られて思わず泣きそうになりました。

へインちゃん
今季のSPがstormと聞いたときはワリちゃんの印象が強すぎて大丈夫かな…と思っていましたが、大きなスケールとスピードのあるスケーティングが似合うと感じました。衣装も絶妙な色合いですごく気に入りました。現地行ってよい演技見るとプログラムの印象が変わるのは割とあるあるかもしれない。
今回のワールドで勢いに乗ってメダルまで獲得できるなんて予想した人いますか…個人的にはサプライズでした!これだから試合は面白いんですよね!
韓女も修羅の国になりつつあり代表選考は難しくなりますがみんな頑張れ…!

イェリムちゃん
韓国女子の中で私が一番好きな選手です。今回はジャンプがはまらず思い描いていたものとは違う結果になりましたが…。
しかし、柔らかな身体の動きと丁寧に音に寄り添うスケートを間近で見ることができて、現地で見られてよかったと心から感じました。

花織ちゃん
圧巻!!!さすがカオリサカモト!!!と叫びたくなるような演技でした。
緊張とプレッシャーは半端なかったと思いますが、そんな状況でもノーミスをする花織ちゃんは土台と経験値がやはり他の選手とは違うのだなと感じました。そしてベストな状態ではなさそうなのに伸びる伸びるスケーティングが心地よい。これが世界女王ですよ!
プログラムの方向性もリショー氏コレオの時とは大きく変わり、また4年前のリベンジをかけて挑む中でもやり切る強さがある花織ちゃんは言葉通り最強なのではと改めて感じました。

ルナヘン
関節はどちらへ…?と言いたくなるような身体全体を使った曲線の描き方がすごい。目が離せない。
ステップに入るとスピードが加速しさらにダイナミックな滑りになっていて、ジャンプのミスは私の中でなかったことになりました。世界観を維持する力があるのはさすがです。

おまけ
レヴィトちゃんのバナーを作って振っていたら隣の方に「素敵ですね」とお褒めいただきました。基本的にスケーターにあまり認知されてほしくないタイプで今まで試合やアイスショーで個人バナーを持って行ったことはないのですが、バナーや国旗でいっぱいの観客席を嬉しそうに眺めるスケーターの姿を見て、その一部になれることの嬉しさを私自身感じました。これからも現地に行く時は持って行きたいな。


男子

エイモズくん
体幹とは?軸とは?と言いたくなるようなアクロバティックな振り付けの数々が見ごたえありました。フランス男子はアダムくんも含め体幹強くないといけないのか?と思うくらい。
ケガがあったりして思うような演技ができていなかった中で、ワールドで力を出し切る演技ができて、そしてその場に立ち会うことができてとっても嬉しいしもらい泣きしそうでした。

ジェイソン
今季全米しか試合をしていないジェイソン。ワールドの前にはNotte Stellataに出演する等アイスショーに出ずっぱりで多忙だったジェイソン。正直ファンとしては「日本で試合に出てくれるだけでもうれしいよ!」という心持ちでいましたが、パーフェクトな演技で観客をうっとりさせました。一人やってることの次元が違う。
そういえば、演技前に「ガンバ!」の歓声が多くありました。ジェイソンは日本語わかるからほぼホームみたいな雰囲気になってました。投げキッスもたくさんありがとうございます。

ルーカスくん
ユーロで表彰台に乗ったルーカスくん。ワールドでも勢いにのってよい演技でした。ジャンプの軸もきれいだし、何より堂々とかっこよく演じていました。フリーのゴーストオブツシマもよかったので、日本にファンがたくさん増えたのでは。私もフーフー盛り上がりました。

草太くん
げんさんでのパーフェクトなYesterdayを生で見ているだけに、ワールドの演技は本来のものとは違っていて悔しかったです。それでも淀みなく流れるスケーティングは健在でした。
初めての世界選手権でよい演技ができた選手は少ないです。今回は日本開催でさらに独特の雰囲気もあったと思います。これも一つ草太くんにとっての大きな経験になったはず。

友野くん
4Sが惜しかった!!!!!けど4S以外はパーフェクトなのではないでしょうか!!!!!世界選手権に過去2回出場した経験がここで活きてる気がします。安心の友野くんって感じです。
ステップめっちゃ難しいのにそう感じさせない技術の持ち主。エンターティナー友野一希の真骨頂だと思います。
観客席が真っ赤に染まってそれをじっくりと眺める友野くんの姿は泣けますね。
(あと、4Sfallの時に「アーーー!」ってなるの分かるけど今後トラウマになりそうで心配してる。出来たらポジティブな声出しを心がけていきたい所存です。)

マリニンくん
ジャンプの質が高すぎて笑う。100点出しても会場があんまりオーーーとならない(みんな高得点に慣れてる)、さすが4回転の神を名乗る漢である。
エイモズくんやジェイソンで会場が温まりPCSが出しやすくなってる感じあるけど、ジャッジは至って冷静でした。本人も来季からは方向性を変えてくるかもとのこと。どんな演技になるか楽しみです!

ジュンファン
四大陸選手権ではトラブルがあってなかなか上手くいかなかったショート。今回はばっちり決めてきました!4Sの美しいことよ。そしてセカンドループからしか得られない栄養がある。ここで4Tと同じくらいの得点を稼いでますもん。つよつよコンボですわ。
こういうプログラムは声出しあった方が気分がアガりますね。何で100点じゃなかったんかは謎でしたけどね!!!もう最終Gだし出し惜しみする必要もないと思うけどね!!!(また次に期待)

キーガン
6練始まって早々にイーグル披露したり、前列の観客に手を振ったりとファンサしつつ練習してたキーガン。なのにジャンプをビシッと決めるキーガン。貴方は何者なんですかと言いたくなる。唯一の心残りはキスクラでのキーガンベイビーのお写真が見られなかったことくらい。他は望みません!!!
ジャンプ終わって周りがスタオベしたくてうずうずしてるのが伝わってきました。総スタオベは感動でしたねぇ。

宇野さん
現地で怪我の情報知るなんて…ドッキドキでした。怖すぎて自分では情報収集出来ず、ショート当日朝の公式練習の様子を会場でFFさんに聞いたくらいビビってました。現地で応援するならなおさら覚悟を決めてどーーーんと構えたいとは思っていますが、やはり難しい。
一方で宇野さんはどーーーんと構えて6練こなしてらっしゃいました。ジャンプを跳ぶ前の軌道の先を見つめる目がそれはそれはかっこよくてですね…「大丈夫だ」と私はその時に落ち着いて信じる心構えができました。
本調子とはいかない演技でしたが、宇野昌磨にしか出来ないスケートを存分に見させてもらいました。最後の力強いガッツポーズを見て泣きそうになりながら我慢してスタオベ。トップとして前回世界王者として臨む今大会、そして良いとは言えないコンディションの中、いつも以上に気持ちを込めて演技したんだと思います。最近は宇野くん冷静なことが多かった分、今回は見る側も感情昂っちゃった感じがあります。だから、その分興奮が凄かった。本当に幸せでした。今でも思い出して泣きそう。
やっぱり私は宇野昌磨が大好きだし、あの場に立ち会えて応援できて幸せだなと改めて感じました。

アダムくん
興奮冷めやらぬ状態の中での演技はきっと難しいものがあったはず。珍しくミスが連発しましたが、ステップやスピン、凡人には理解不能なムーブメントの数々をしっかりとこなしていきました。後半につれてどんどんと激しくなる表現は見る者をグッと惹き付ける力があります。空間のスケールを作り出すが本当に上手い。そういったアダムくんの良さは十分に伝わってくるような演技でした。

おまけ
YouTubeやテレビで聞くよりも10倍の歓声や拍手が会場に響き渡っていて、あの空間に居たのだなぁと考えると今でも夢のような気分です。大きな試合を観戦するのは初めてでしたが、遠征して見に行って本当に良かった。温かいファンの方ばかりで現地の良さを今回十分に味わえて良い思い出になりました。来季も行ける時にはたくさんスケート見に行こうと思います。

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