『ブラス・クーバスの死後の回想』マシャード・デ・アシス
作品についてブラジル人作家、マシャード・デ・アシス(1839-1908)による長編。作家となった死者、ブラス・クーバスにより届けられた一冊です!
作品導入部死者は一体何を語るでしょうか。
彼は死者ですが、死の直前、時間を遡り、原始の時代まで戻っていきます。そして人類のたどってきた歴史を、まるでビデオを見るかのように、第三者的視点で、上から眺めたという経験を持つ死者、ブラス・クーバス。そんな死者によるお話です。ここの時間を遡るシーンは何とも情景描写が美しく、1冊の本のうちで