きっちゃんのつぶやき「言葉とともに成長する子どもたち」
以前にも書いたかもしれませんが、私は「木は光をあびて育つ 人は言葉をあびて育つ」という言葉が大好きです。できたことを共に喜び、さらに可能性を広げようとする言葉をあびて育ってきた子どもと、「まだここがだめだ」「今度はこうしなさい」と否定的な言葉ばかりあびて育ってきた子どもでは、人としての成長の具合は大きく違ってくるということです。子どもの成長に最も影響力を持っているのは親です。親が、どんな言葉をわが子にかけているのかは、その子の成長に大きくかかわってきます。
例えば、持って帰ってきたテストの点を見て、「やっぱりダメだったね。」と言葉をかけたとしましょう。つい出た言葉かもしれませんが、自分なりに頑張った子どもにとっては、この言葉がけは、相当なショックです。「ダメだったね。」だけでも十分にショックなのですが、その上に、「やっぱり」という強調の修飾語がつくと、そのショックは何十倍にもなります。結果、「やっぱりダメなんだ。」という気持ちが心の奥深く突き刺さり、自己肯定感が持てなくなります。「やっぱりダメだったね。」という言葉は、子どもの可能性を否定し、やる気の芽を摘んでしまいます。勉強にかかわらず、習い事やスポーツも同じです。
子どもなりに出来なかったことはわかっています。だから、たとえ結果が出なかったとしても、そこの至るプロセスを大事にし、努力を評価してあげる方が子どもは伸びるのです。「最近、漢字練習を毎日頑張ってるね。お母さんはよく知っているよ。必ずこの努力は実を結ぶからね。」これだけで、子どもたちは次に向けて頑張ろうとする気力が湧いてきます。親や先生から、認められ、見守られているという安心感こそ、新たな挑戦への意欲と勇気を生み出します。お父さんもお母さんも忙しくて余裕がないかもしれません。でも、親の都合、大人の価値観やペースを子どもに押しつけないで、わが子の可能性を本気で信じることが大切ではないでしょうか。
人は、「愛される」「褒められる」「役に立つ」「必要とされる」ことで幸せを感じるものだと思います。
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