見出し画像

【決算つまみ食い】売上高773億円のうち海外で70%を稼ぐ !? ㈱サカタのタネ

こんにちはKenです。
決算つまみ食いでは、各社の決算資料の中で自分が得た新たな発見をつらつらと書くだけのものです。業績の分析などはしませんので、あしからず。。
さて、本日は7月27日に決算発表がありました東証プライム市場に上場している㈱サカタのタネです。

【決算説明資料】

https://corporate.sakataseed.co.jp/ir/library/hjk89n0000000fgr-att/SAKATA20230727_82_briefing.pdf

「サカタのタネ」名前だけ聞くと、昔ながらの佇まいで、一緒に飲み物やお菓子も売っている近所にありそうなお店、、ということを想像してしまいそうですが、実は超優良なグローバル企業なんです。

売上高は773億円、経常利益は123億円、自己資本比率85%
全体の売上のうち海外が70%
世界シェア ブロッコリー65%、トルコギキョウ70%

規模が想像以上ですよね。サカタのタネは、世界中にタネを届ける種苗会社で、高品質なタネを安定的に供給するために世界各地に生産地や研修施設を分散しているそうです。

『でも、タネって花や野菜を育てた後に取っておいて、翌年に利用してるんじゃないの??』

と思った、あなたとわたし。
実はそうではなく、農家はタネを毎年購入しているんです。

理由は、タネを採るには畑を長期間占有してしまったり、精選、保管や加工の手間がかなり大変なんです。それならと、種苗会社から均一で健康、そして一斉に発芽する育てやすいタネを購入するという仕組みなんだそうです。

私たちが毎日食べる野菜や観賞している花、公園に植えられている草花、学校で育てたアサガオ、、元を辿ると種苗会社が販売するタネとのこと。意外なところでは、サッカーやラグビー上の芝生の育成や維持管理の技術も提供しているそうです。

私たちの生活を支えてくれている日本が誇る企業だったんですね。ありがとうございます!

さて、決算説明資料を見ると、今はインド市場・トロピカル地域に注力しているそうです。

インドは人口が増加しており、野菜を中心とした食文化。花を多用する生活・文化であること。確かに映画でも派手に花を使ってる。

次にトロピカル地域(北回帰線と南回帰線に挟まれた地域)は、地球の陸地の36%を占めていますが、過酷な気候が多く、病害や害虫の種類も多いので、需要はあってもハードルが高い地域だそうです。

ここに、今までの研究で培ったサカタのタネの技術を活かして、生産を増やして食料不足を補うという計画。素晴らしいですね。

この業界はよく知らなかったですが、日本の多様な気候や食文化が活かされている感じがしますね。

では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?