「接客業」って何だろう。

小腹が空いてマックへ行った。
ポテトとナゲットと、結構大好きなメロンソーダSサイズ。

以前このマックに立ち寄った時に、dポイント払いはもうやっていないと言われた事をふと思い出して、お会計方法をどうしようか一瞬迷った。

だから、いつもならJREのポイントカードを出し忘れる事は絶対にないんだけど、レジ周囲に「お支払い方法一覧」がないか探していたのでカードを出し忘れてしまった。

取り急ぎ、d払いは出来るとの事でd払いをしようとしたら、私のスマホケースに入ったままのJREポイントカードを見て、店員さんが一言「JREのポイント付きますよ!」と教えてくれた。

なんとも有難い心遣いだと思った。
きっと、後から「カード出すの忘れてた、ポイントつけろ」とクレームを受けたくないからだろうけれど、それでも私には嬉しい出来事だ。

なぜそんな事で感動したかというと、マックに立ち寄る前に、ヘアアクセ専門店でバンズクリップを一つ買った。

いつもはこの付近の店で買い物をする際、モバイルSuicaばかりを使っている。
しかし、現在200円以上のd払いをするとスタンプが一つついて、三つ貯まると宝箱が開けられるキャンペーンをやっている。

なので、普段はモバイルSuicaで買い物しているお店だったけれど、d払いする事にした。キャッシュレス決済の端末は店によって違う。スマホをかざす場所が、機械を見ても一瞬でわからない。

店員さんが差し出した決済端末は上部がガラス面だったから、私はてっきりそこにQRコードをかざすのだと思い込んでしまった。

「上ですか?」と聞き、スマホを上にかざそうとした瞬間だった。「動かさないで、こっちが操作しますので!」と、かなり強い語気で注意を受けてびっくりしてしまった。

思わず「すみません・・・」と尻込みした。
そんなに強く注意する必要ないだろう。
私はまだ商品ももらってないし、支払いせずにダッシュで店を出る心配なんかしてないだろうけれど・・・。
そして私の後ろに並んでいる人なんて1人もいない。

「当店のポイントカードをお作りします」とテンプレート接客は普通に続く。
私は丁重にお断りした。
折角おしゃれなお店の、おしゃれなヘアアクセを買ったのに気分は・・・。

マックの店員さんは少し年配の方だった。
操作は遅くなかったけど、あまり接客が得意そうには見えなかった。
でも、お客さんをよく見ていて気配りができる人だった。

こんな事があって、ふと両親からよく聞く話を思い出す。
今は、店員のいないレジが増えた。
お客様・患者さん、が自分で受付やレジをしなければいけない。
注文も自分。

やり方がわからないから教えて欲しいと頼むと、すごい嫌そうな顔で乱雑な扱いをされる話を時折聞く。
何も、お客様は神様だとは言わない。
でも、せめて両親くらいの高齢者は「操作方法がわからなくて当たり前」だと思って、手伝ってやってはくれないだろうか。

接客業は特殊だ。
そもそも「接客」が全くない職種っていうのもそうそうないだろうし、私だって医療職だけど「人と接する」わけだから接客業と言ってもいい。

人のふり見て我がフリなおせというけれど。
自分はこんな事はしていないと思いたい。

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