なぜ、頭の胆経はジグザグなのか?②
こんにちは、hanaこと玻名城です。
今回は胆経の頭部の流注がなぜ複雑であるのかを考えていきたいと思います。
胆経の流注の詳細はゆーのすけさんの過去の記事でご確認ください。
記事の中にありますが、頭部の流注が複雑化していった歴史があるそうです。現在、教科書で学ぶ胆経の頭部の流注は「後ろに前に後ろに」とジグザグに流れています。
複雑にした意味があるのかもしれないし、無いのかもしれません。
その辺りを解剖学で確認できる部分から考えていきたいと思います。
1.3つの頭部の胆経
ゆーのすけさんの記事にもあるように胆経の頭部の流注は3つに分けて考えることができます。
①瞳子髎から完骨まで(前から後ろへ)
②完骨から陽白まで(後ろから前へ)
③頭臨泣から風池まで(前から後ろへ)
※厳密には②から③に至るに辺り晴明を通るそうです。
この3つを解剖学で確認してみます。
2.瞳子髎から完骨まで
この流注については、①瞳子髎から聴会、②聴会から天衝、③天衝から完骨までを分けてみる必要がありそうです。
瞳子髎は三叉神経の眼神経か上顎神経のどちらかの支配領域でしょう。どちらか断定はできないと思います。
眼神経か上顎神経のどちらかであっても三叉神経の根本(聴会の辺り)までは神経がありますので。
聴会から天衝までは耳介側頭神経とみることができると思います。
耳介側頭神経は下顎神経の枝なので、眼神経か上顎神経から三叉神経の根本に戻った流れから耳介側頭神経として進んでいく。と考えることはできるかもしれません。
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