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読書2「ミニマリストになって、モノを捨てたら『お金』と『時間』が増えた!」

憧れの「ミニマリスト」

 皆さんはミニマリストという存在をご存じでしょうか?ミニマリストとは、必要以上にモノを持たず、最低限のものだけで生活を送る人々のことを言います。様々なミニマリストの方がいますが、例えば服を2,3着しか持っていなかったり、収納やテーブル、炊飯器などの家具を持たない方もいれば、極端な方はスーツケース一個分の荷物だけしか持たずに生活している方もします。私はそれらだけで送る生活を全く想像できませんが、ものにあふれずきれいなままの部屋を保っている、モノを持たないことで節約にもなるなどの理由から、ミニマリストに憧れている方はたくさんいらっしゃいます。かくいう私も一人暮らしの中でモノがあふれてきたときにミニマリストの生活を本で見て、「こんな生活ができたらいいな…」なんて思ったことも・・・。
 とはいえ、実際にやろうとすると非常に難しいのがミニマリスト。実践しようとした多くの方が挫折していっているようです。今回読ませていただいた本も、全部が実行できるかどうかといわれたら難しいこともありますが、ミニマリストの考え方というところで非常に参考になったことが多いので、是非ともミニマリストに興味のある方は本記事をご覧いただけたらと思います!

ミニマリストの節約術

 本書では節約できる費用として主に三つ取り上げていたので、ご紹介いたします。それは・・

・住居費
・通信費
・保険費


の三つです。

 まず住居費についてですが、「小さい不動産屋さん」で掘り出し物件を見つける!とのことです。著者の場合は12件もの不動産屋さんをめぐって、家賃も安い素晴らしい家にたどり着いたとの事です。とはいえこれは時間的にも気力的にもなかなか難しそう・・・笑

 次に通信費ですが、結論から言うと「格安SIM」と「ポケットWi-Fi」がカギとなるようです。著者曰く、格安SIMに乗り換えることで月々の通信費が約5000~6000円ほど安くなるというのです。確かに私も最初に持ったスマートフォンがiPhoneで、かつ大手のギガ無制限プランのようなものに加入しているので、本体代のローン含めて大体1万円ほどを毎月支払っています。しかしこれを格安SIMに乗り換えることでスマホの本体買い替えを2年と見積もって約12~14万円ほどの費用が浮くのです。普通にスマホ1台分のお金が浮くんですね…
 さらにポケットWi-Fiですが、これは持ち運びが可能なので家の中でも外でもいつでも使えるため人気だったりしますが、これがなぜ節約になるのかというと、月々のデータ使用料を節約できるという点からだそうです。会社によっては1GB未満までの使用であればデータ使用料が無料になるという契約があるらしく、常にWi-Fi使っていれば、確かに通信環境について心配することはないのです。ただまあWi-Fiの契約や端末の本体代金なども考えると、大体月4000~5000円になるので、そこまで考えたうえでどうなのかは考える必要がありそうです。

 最後に保険費ですが、これをケチったら病気やけがで働けなくなった時にどうするんだ!!!…となる方が多いと思います。そこで著者が提案するのは、「高額療養費制度」の活用です。私もこの本を読んで初めて知りましたが、この高額療養費制度とは何なのか??それは・・・

「医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が一か月で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度」

のことを指します。

一般的な医療費の上限額は大体87000円くらい。これを超える場合には先ほどの高額療養費制度が適用され、超えた分の差額を支給してもらえるという制度です。入院が必要になった場合の医療費はどうしても高額になります。このような制度があることを理解していれば、確かに心強いですね!ただ、どうしても上限額を越えない程度の医療費だった時は…なんてことも考えてしまうのが人間の性なのかもしれませんね()

食べない時間を作る

 これだけを見ると「おいおい、ミニマリストは食事まで削って節約してるのか…」と、さらにその意識の高さにおいていかれそうになります。ただここでは節約のために食事を削るのではなく、健康のために食事を削るという考え方で提案されています。
 例えばダイエット方法なんかでも話題なオートファジーファスティング(断食)。断食はイスラム教のイメージで理解されている方も多いとは思いますが、オートファジーとは何かというと、1日の中でどこでもいいので16時間の間食事をせずにいると、体の中で「自食作用」(オートファジー)が働き、細胞が生まれ変わることで体が若返っていくという健康法だといいます。食べないことで健康にも気を遣うことができ、また食べないので自然と食費も浮いていき・・・ということで、間接的にも節約につながるということで紹介されています。とはいえ16時間何も食べないのはたぶん無理…
 ただ、そこまで心配する必要もありません。この16時間は例えば寝ている時間も含まれるということ。夜8時にご飯を食べたとして16時間を開けると次に食べていいのは昼の12時。朝ごはんは我慢しなくてはいけなさそうですが、昼と夜はしっかり食事ができるわけです。また1日のうちに一回だけその時間があればいいのであって立て続けに16時間は食べない!と自分を追い込まなくてもよいのです。さらに言えば、素焼きのナッツ(無塩)などであれば、16時間の間におなかがすいた場合でも食してよいことになっています(もちろん飲料もハイカロリーでなければOK)。意外とはじめやすい!と思った方もいるかもしれません、もし興味のある方はぜひ試してみてください!(私自身試したこともありますが、せいぜい1か月くらいしか持ちませんでした・・・)

選択肢を減らす生活

 人は選択する場面でエネルギーを大量に消費します。私も様々なミニマリスト本、思考術の本で見かけたことがありますが、人間は一日に約35000回もの選択をしているそうです。それだけの回数をこなしているからこそ「決断疲れ」が生まれ、結果衝動買いなどの行動を起こしてしまうそうです。そこでその選択する場面を極力減らすことで、生活にかかるストレスを軽減しようというのがミニマリスト生活の根幹にあります。
 行動経済学に「決定回避の法則」という考え方があります。人はあまりに選択肢が多いと決断しなくなるというのです。確かにレストランなどで豊富なメニューを見たときに、なかなかメニューを決められない方もいらっしゃいますよね。先ほども言ったように、決断には大量のエネルギーを使用するので、それを抑えようと決断をやめてしまうわけです。
 ではどのようにしてその決断力を節約するのかというと、普段の生活で選択する場面が訪れたときに、「選択肢を3つ以内に絞っておく」ことで可能になります。
 またもや行動経済学の考え方の1つに、「松竹梅理論」というものがあります。これは3つの選択肢の中で中間だと思ったものを手に取りやすいというものです。例えばお弁当を選ぶときに、300円の白米+一品のおかずのもの、500円でおかずが四品に増えるもの、1000円で食材が豪華になる弁当がスーパーに並んでいたら、500円の弁当が選ばれやすいというのがこの理論での考え方です。もちろんこれは食事に対する考え方で、これが服だったら、雑貨だったら…というように皆さんの選択肢も変わると思います。生活の中で3つまで選択肢を絞れれば、その中から選べばいいだけになるので生活の中でのストレスも軽く感じられますよね!(ちなみに私が外食に行く時などは、まず食べたいものから選んでそのあとお店を探します。ここに行こうと誘われた際には、そのお店の料理ジャンルから連想される料理で最初に思いついたもの、わからなかったら調べるか店員さんに聞くようにしています)

感想

 本についての感想を書いているはずなのに、気が付いたら脱線していたような気がしなくもないですが、ミニマリストの考え方(といってもあくまで一部の方)に触れてみてどうだったでしょうか?
 選択肢を減らせ!と私は簡単に言いましたが、そもそもこの選択肢を減らすという作業がまた難しいのです…これは整理整頓術であったり、断捨離であったりとまた違う部分に触れていくことになるので、また別に機会にお話ししたいと思います。
 とはいえミニマリストはなかなかハードな生活を送っているという印象でしたでしょうか?それでもそうしても面白そう、楽しそうとミニマリストに対して思ってしまいます。まさに「隣の芝生は青く見える」状態なのかもしれません。
 私はミニマリストになろうとまでは思っていませんが、その考え方であったり意識の高さについては勉強になることが多いので、今後もいろいろと学んでいこうと思っています。ぜひおすすめのミニマリスト本があれば教えてください!
 それではまた別の記事でよろしくお願いします!

今回の読書📚
SHINYA,佐竹真 他「ミニマリストになって、モノを捨てたら『お金』と『時間』が増えた!」(ヴァレット出版 2021年)


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