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年齢を重ねてイベントの景色が変わる

子供の頃、大晦日の夜もいつものテンションでいつも通りの時間に寝てしまう両親を不思議に思っていました。

せっかくの大晦日なのに徹夜しないの!? って。

そんな疑問を父にぶつけた事もありますが、

「大人になるとイベントごとの色が変わるのよ」

なーんて言われて、いまいち納得したようなしてないような。


昨年私は29歳となり、今年でいよいよ大人として一区切りつく30歳となります。
30歳というのは20歳以上に私の中で大きな節目なのですが、思えばクリスマスや大晦日&お正月といった季節イベントの色は確かに変わってしまった気がします。

以前もnoteで書かせていただいた通り、クリスマスにサンタさんの鈴の音が聞こえていた頃と今では見えるものが違いますね。
子供の頃はそりゃクリスマスといえばワクワクがとまりませんでしたが、今は年末年始休暇直前の仕事の追い込みでそれどころじゃなく、せいぜいケーキを食べたり1年間ためたお金で散財してみたり、そんな程度です。

もっと変わってきたのが年越しです。
子供の頃、年越しといえばクリスマスに次ぐ一大イベントでした。

20歳で社会に出た頃から、年越しに見える景色はリセットでした。

仏教では賽の河原というのがあり、そこで石を積んで成仏を願うけど鬼がやってきて崩してしまうので永遠に石積みをし続けるという話があるそうですが、まさに28歳までは年越しに見える景色はそんな感じでした。

せっかく12月まで積み上げてきたものが強制的にリセットされ、また1月からやり直しか…となるのが毎年の正月でした。

去年の大晦日にも、2024年になっても同じように思うのだろうと思っていました。
でも、いざ2024年になって見るとまた新年の景色が変わったように思います。

年や月がただの数字にしか見えなくなりました。
リセットされるという感覚すらなくなってしまったわけです。

思えば大人になってから、季節のイベントに全力で乗っかる事はなくなりました。お店の装飾が変わったらSNSでそれっぽい写真をあげるだけです。
でもそうしているうちに季節感は溶けて無くなっていくのですね。

だからこそ昔の人は季節ごとにイベントを作り、祝い、今立つこの季節に自分の杭を打ち込んで地に足着けて生きてきたのでしょうか。
今年からはイベント、もっと真剣にやってみようかな?


〜補足〜

2024年早々に悲しい震災や事件が続いています。
被災や被害に遭われた方々が1日も早く日常に戻れる事をお祈りします。
私のような素人でもできる募金など、出来る範囲で貢献できたらと思っています。


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