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1泊2日メコン川スローボートの旅【ラオス・フアイサーイ⇒パークベン⇒ルアンパバーン】

恥ずかしながら、ラオスという国のことは世界一周の計画を立て始めたタイミングで知った。自分が全く知らなかった国。一体どんな国なのかを覗いてみたいという一心でスタートしたラオス旅は、素敵な旅の出会いに満ちていた。

2016/7/13投稿

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今日からラオス編の記事をスタートさせたいと思います!

私がラオスで最初に訪れたのはフアイサーイという町。昆明から国際バスで一気にラオスとの国境を越える場合、ルアンパバーンかビエンチャンに向かう人が多いと思いますが、私は迷わずフアイサーイ行きを選びました!なぜって、スローボートでメコン川を下ってみたかったから!それだけ![2016/6/10,11,12]

国境を越えてフアイサーイの安宿街に到着したので、まずは宿探し。目星すらつけていない状態での宿探しは初めてで、 どうすればいいかよくわからず適当に飛び込んだ宿で素敵な出会いがありました。カウンターには、おばちゃんと若い女性。値段も『地球の歩き方』に載っていた宿より安いし、彼女たちの人柄もよさそう!この宿に即決しました。

おばちゃんに「何人?」と聞かれ、「日本人だよー」と答えると、おばちゃんの横に立っていた若い女性が、カタコトで「こんにちはー」と挨拶してくるではありませんか!「日本語しゃべれるんですか?」と聞くと、「少しだけ」と。そしておばちゃんが「彼女は韓国人だよ」と言ってくるのです。一瞬にして大量の「?」が頭に浮かぶ私。宿のスタッフだと思っていたら、私と同じくお客さんだったようです。

韓国人の彼女Eちゃんはまだ大学生。英語もペラペラですが、高校時代に日本に留学していたことがあり日本語もしゃべれるんだそうです。いい育てられかたしてるよね。そして、Eちゃんとはルアンパバーンまで一緒に行動することになりました。

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フアイサーイの町はタイとラオスの国境にあって、この町に来る旅行者のほとんどが、次の目的地への中継地点として泊まっているんだと思います。かくいう私もそうです。宿泊者情報をノートに書き終えるや否や、おばちゃんは「明日はどこに行くの?」と聞いてきました。スローボートのチケットもここで手配してもらいました。(ルアンパバーンまで240000キープ(約3162円))

夜ご飯に食べたヌードルスープ。同じ「麺」なのに、中国からラオスへと国が変わって、麺もスープの味付けも見た目もすっかり変わりました。 35000キープ(約396円)

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(透明チックな細麺!)

翌朝。スローボート乗り場へ向かう前に宿でサンドイッチを作ってもらいます。というのも、スローボートのなかではカップラーメンやスナック菓子などの軽食しか売っていないのです。そして、ゆっくりと流れる景色を眺めながらサンドイッチをかじる…どうしてもこれをやってみたかったのです。なんかオシャレっぽいじゃないですか。

9時半頃ピックアップのトゥクトゥクが宿の前にやってきて乗り場へ向かいます。いつチケットをもらえるのかなと思っていたら、トゥクトゥクのおっちゃんがスローボート乗り場へ到着後にチケットを買って来てくれました。

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意気揚々とボートに乗り込みますが、出発する気配はありません。10時をまわると欧米人バックパッカーがたくさん集まってきました。このスローボート、どうやら欧米人に大人気らしく、100人乗りくらいの船のお客さん、ほとんどが欧米人。地元の人々、船員を除けばアジア人は私とEちゃんのみでした。

ちなみにスローボートのルートはこんな感じ。1日でルアンパバーンまではたどり着かず、途中のパークベンという町で1泊します。青く細い線がメコン川です。

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スローボートは11時半前になってようやく出発!真っ茶色のメコン川を悠々と進んでいきます。

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船内には旅行者たちの楽しい声が響き渡ります。お酒を飲んだり、トランプをしたり、本を読んだり、音楽を聞いたり、寝たり…。みんな思い思いに自国では経験できない船旅を楽しんでいます。

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のんびりとした風を受けながら食べるサンドイッチは格別でした!というか、パンがめちゃくちゃ美味しい!パンがマズい中国からやってきたから、それに比べて…というわけではなく、本当にパンが美味しいのです!

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途中、英語が喋れるラオス人Pさんと仲良くなり、地元の人たちとの酒盛りに参加させてもらいました。

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(右のご飯はカオニャオというもち米。手で食べる。左の棒状のものは、豚肉やモツを蒸したおかず)

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(ラオスで作られている唯一のビールらしい「ビアラオ」。評判通り、すっきり飲みやすくてめっちゃうまい!)

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(ランブータンという果物。もじゃもじゃしていて気持ち悪い)

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(なかの見た目はライチのよう。私、果物がマジで嫌いなんですが、断るわけにもいかず食べました。……意外と食べれました)


夕方5時頃、中継地点のパークベンに到着です。今日はここで一泊します。スローボートの中継地点として成り立っている町(…というか村?)のようで、すごい人数のホテルの客引きが私たちを待ち構えていました。元々Eちゃんとシェアすることになっていたのですが、船を降りてみるとEちゃんに加えロシア人女性と3人で部屋をシェアすることになっていました。…旅は道連れ世は情けですね。

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荷物を置いて少しだけ町歩き。

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(パークベンの学校で出会った女の子たちは、写真に興味津々だった)



翌朝は9時集合。どうせ今日も出航までに長い時間待たされるんだろうと思ったら9時半ころにあっさり出発。昨日はワイワイガヤガヤとお祭り船状態だった船内も今日は静か。みんな疲れて寝ちゃってます。

この日は地元の人たちの乗り降りが多く、途中色んな場所に止まりながら船は進んでいきます。スローボートは観光のためだけに残っているのではなく、今でもきちんと地元の人たちの足になっているんだなぁと感じました。

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(寄港した途端、お土産品を売りに来る子供たち。…こういうのを見てしまうと複雑な気持ちになるけれど)


朝一でパークベンを出発した船は、夕方5時頃ルアンパバーンに到着。
ルアンパバーンの船着き場は市街地から離れているため、すぐそばにトゥクトゥク乗り場があります。市街地までは一律料金になっていました。

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ラオスが持つ独特のゆっくりゆっくり流れる時間を存分に堪能できるスローボート1泊2日の旅。メコン川は移動手段であり、食料源であり、遊び場でもある。ラオスの人たちにとって本当に"母なる河"なんだなということを感じました。時間に余裕がある人には是非おススメしたい移動手段です。

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