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【読書】「超入門資本論」木暮 太一(著)

「商品の値段はどうやって決められているの?」「働いても給料が上がらないのはなぜ?」このような疑問が湧くのは、資本主義のルールを知らないからだ。資本主義とは、つまり実社会のこと。法律や憲法よりももっと身近な「実社会のルール」と言い換えてもよいだろう。しかもそれは多くの人が知らないルールなのだ。

資本論というと、共産主義を思い浮かべる人もいるだろう。だが本書では政治的な意味を一切排除し、あくまでも経済学の立場から実社会においての「最も重要な一部」を解説している。

本書で語られる重要ポイントは、以下の3つ。

1.「価値」と「使用価値」の意味を理解し、その区別をすること。
2.「剰余価値」の意味を理解し、それが生まれるプロセスを知ること。
3.「剰余価値」が、やがて減っていくことを理解すること。

学者でなければ、資本論はこの3点を押させておけば十分であると著者は主張する。

何事もルールを知ることで、戦略が立つ。もっと言えば、年収だけで仕事を選ばなくてもよくなる。さて、ルールを知ったあとは、実践に落としこむだけだ。

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