2023年1月読了本まとめ【8冊】
積読本や読みたい本はいっぱい溢れているのに、読むスピードが遅くて全然追いつかない…と思いながら読み進めた今月。
ずっと読んでても読むスピードは上がらない……。
【1冊目】言えないコトバ/益田ミリ
言ったら時代遅れとか気取ってる、と思われるかな、とか気恥ずかしかったり抵抗があったりして自分ではうまく使えないコトバたちを集めたエッセイ集。
「あるある〜」「わかるわかる〜」と頷いてしまうものもあれば、「考えすぎでは?」と思うものもあった。
【2冊目】青くて痛くて脆い/住野よる
人に不用意に近づきすぎないようにしていた大学1年の田端楓は、秋好寿乃に出会う。一言で言えば”変わり者”の秋好は授業中突拍子もない発言をしたりして、周囲から浮いていた。二人は秘密結社「モアイ」を作ることに。
「世界平和」を目的に結成したモアイだったけど、だんだん規模が大きくなってきて……。
前半はハルヒっぽい世界観だなと思ったけど、読み進めれば進めるほど現実っぽくなっていく。まさに青春の物語。
【3冊目】おいしいごはんが食べられますように/高瀬隼子
芥川賞受賞し、話題になっていてずっと読んでみたかったので購入。
職場でそこそこうまくやっている二谷、弱くて最強、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川、仕事ができて頑張り屋の押尾。
職場の人間関係を描いていると思いきや恋愛小説でもあり、食べ物がテーマの小説でもある。それぞれの食事に対する価値観、仕事や他人に対して思うことが色々で、共感できたりできなかったりしながら読んだ。
【4冊目】眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話/茂木健一郎
「眠れなくなるほど面白い」シリーズのひとつ。Unlimitedにあったので読んでみた。初心者にもわかりやすく図や絵と共に脳の仕組みや働きについて説明されている。他の動物やAIには決してできないことも、人間の脳はできる。ならば最大限に使っていこう、と思えた。
「旅をすること」「生の体験をすること」「周辺を観察すること」は脳の活性化につながる。
【5冊目】店長がバカすぎて/早見和真
本を愛する谷原京子は武蔵野書店吉祥寺本店の契約社員。大好きな先輩が辞めたり、バカすぎる店長に振り回されたり、お客様のクレームに対応したり……と忙しく走り回っている。職場の人間関係、営業さんや作家さんの対応、イベントの準備やノルマ…など書店員さんの仕事のリアルが描かれているのも面白い。
個人的に文体が好みだったから他作品も読んでみたい。続編も気になる。
【6冊目】そして誰もゆとらなくなった/朝井リョウ
「時をかけるゆとり」「風と共にゆとりぬ」に続くゆとりシリーズ第三弾にして完結編。とにかく面白すぎるエッセイ。寝る前に読んだら寝不足必至。
「自分から行動するより連れ出される側だ」という著者の、何でもする行動力がすごい。そして相変わらず楽しそうなたくさんの友人たちに囲まれているなあと思う。「〇〇したい」というより「〇〇した人になりたい」「経験者の仲間入りしたい」というの、すごく共感した。
【7冊目】俺ではない炎上/浅倉秋成
ある日突然、Twitterで「女子大生殺害犯」に仕立てられた泰介。全くもって事実ではないのに、実名、写真付きでネットに晒され大炎上。会社にも行けず家族にも会えず…。逃亡を続けながら事件の真相を探る。ドキドキハラハラの展開。
現代に起こり得そうな怖いお話だなと思った。
始めの方に感じた、ちょっとした違和感をスルーしてしまったため、まんまと騙された…。解説記事を読んでようやく理解。
【8冊目】自転しながら公転する/山本文緒
母の看病のため実家に戻ってアパレルショップで契約社員として働く都。
同じモール内で働く寿司屋の貫一と付き合い始めるが結婚は見えない。
職場での問題、母の具合、進まない恋愛…など、32歳の都に様々な問題が降りかかる。自分はまだこの年齢に達してないけど、30代のリアルってこんな感じなのかな?と思った。
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