2023年11月読了本まとめ【6冊】

11月は一人旅をしたのでその時間にのんびり読むことができた。
非日常的な空間で読むのもまた、楽しい。
下旬は仕事に追われ、毎日疲労感でいっぱいでのんびり読む余裕がなかったのが残念…。



【1冊目】傲慢と善良/辻村深月

西澤架の婚約者、坂庭真実が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、架は彼女の「過去」と向き合う。真実の両親、姉、地元、元職場の同僚、お世話になった結婚相談所…など、彼女に関わった人たちに会い話を聞いていくうちに、彼女の結婚に対する想いや性格などが明らかになっていく。
前半はどちらかというと真実に同情していたが、読み進めるにつれて架に想いが寄せられていく自分に気づいた。
私好みの現代っぽい話で、心に刺さりまくった。
祝!!!映画化決定!!!

【2冊目】家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった/岸田奈美

noteやTwitterの文章が面白いと話題になっていて、ずっと気になっていたエッセイ。車椅子ユーザーの母、ダウン症の弟、ベンチャー企業で急逝した父。壮絶な人生を送ってきた著者だが、日々の出来事を面白おかしく文章にする才能がある。そして例え話もうまく、スッと心に落ちていく。もし自分だったら、必要以上にパニックになったり落ち込んでしまうかもしれない。著者だけでなく、何事も前向きに捉え色々なことに挑戦する、愉快な家族の存在も大きいと思った。

【3冊目】ものの見方が変わる座右の寓話/戸田智弘

古くから語り継がれてきた寓話を紹介し、著者なりの解釈をまとめた本。
聞いたことある話もあったけど、どれも面白かった。
興味深かったのは、どんな意図で作られたのかわからない寓話もあれば、1つの寓話に対して色々な解釈ができるものもある、ということ。

【4冊目】普通は前世においてきた/パパラピーズ

じんじんとタナカガからなるYoutuber、パパラピーズのエッセイ。たまに動画を見る程度でそこまで深くは知らなかったけど、コンビ結成以前の話や価値観、恋愛観などが動画の口調のままで読みやすい。
違っているところが多いようだけど、根本的なところでわかりあっていて信頼関係もあるからテンポのいい面白い掛け合いが生まれるんだな、と。


【5冊目】自分の意見で生きていこう/ちきりん

「自分の意見を持つこと」「自分の頭でしっかり考えること」ってとても大事、と思っていた時に読めて良かった。ここ最近読んだ本で一番刺さった本。
特に、「意見」と「意見」のぶつかり合いに見えて実は「意見」と「反応」であることもあること、すぐに意見が言えたり反論できたりする人は、それについてすでに考えたことがあるから、というのが新たな学びになった。
確かに人の意見にただ「反応」するのは簡単で楽なこと。でも、しっかり自分の頭で考えて自分の意見を持つことで確固とした自分の軸ができる。
「知識がないから意見が言えない」という、最近思っていたことに対する解決策ものっていて良かった。
「意見を表明する場所」を定めて、積極的に自分の意見を発信していきたい。

【6冊目】それ、勝手な決めつけかもよ?/阿部広太郎

コピーライターの筆者が、講座でやってきたことなどを通して考え方のヒントを与えてくれるような本。タイトルから想像していた内容とは違ったが、自分の名前の解釈を考えるところや、自分の仕事を一言で表すと?というところが印象深かった。
両学長のYoutubeで聞いた、
「過去と他人は変えられないが、過去と他人に対する解釈は変えることができる」
という言葉を思い出した。

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