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スマヤメ活動
考えることに向き合う機会を大切にされたクラスのお話。
66日ライティングマラソン。19日目。
スマヤメ活動ってなに?
ふとした話でスマヤメ活動なるものを知りました。スマヤメ活動とはスマホの使用をヤメる活動のことです。
どうやらスマホをだらだら使うことで依存症になってしまっている状態を打破するためのものらしい。
スマホは仕事にも勉強にもとても便利な道具です。しかし時間を溶かしてしまうことも簡単にできてしまう。それに気づいた人がうまく使っていこうとあれこれ施策を考える。
まさに、生み出されるべく生み出された活動なのかもしれません。
クラスで取り組むスマヤメ活動
ある学校にスマヤメ活動を取り入れたクラスがありました。
学生たちにスマホを正しく使わせるという意図からでしょうか、このクラスで行われたその活動が「なるほどな~」っと思えるものでした。
どんな道具にでも良い点・悪い点は存在します。スマホも便利だから依存もしやすい。依存しやすいけどうまく使えばとても便利。一度使いだしたらもうこのジレンマのループからは逃れられない。おそらくスマホ使っている人全員に当てはまるジレンマだと思います。
このジレンマをうまく解決に導くひとつの手段があります。それがこれ。
いわゆる育成ゲームですが普通の育成ゲームとは違います。そのクラスではこれを導入していました。
スマホを使わないことで育てる
育成ゲームは、四六時中育てる対象キャラをケアし、かけた時間に合わせて対象キャラを育てていくことを目的としています。だから必然的にスマホに使う時間は増加する。
しかしこのゲームはスマホを使わなければ対象キャラが育つ、という逆転の発想。しかもただの放置ではなく育てる要素は確保した上で、育つベース環境をスマホ時間を使わないことに置いている。そのクラスではこんな会話がなされてるよう。
「新しいキャラゲットしたぜ!」
「え~すげーな、お前使ったの何時間だよ?」
「●●時間!」
「うわー、お前それでよく宿題終ったな~」
スマホを使っている時間が育成のベース環境ですから、育成したい場合はいかにスマホを使わない時間を作るか?に意識を置く必要があるわけです。
でも、スマホを完全に使わないわけにはいかないから、必要最小限でスマホの使用が事足りるように考えて工夫をすることを競うようになったそうです。
このゲームは「育成とはケアするものである」概念を壊したゲーム。これをスマヤメ活動の手段として取り入れたそのクラスには心底関心しました。そのクラスがある学校ではスマホは一切禁止だそうです。
スマホを使うことで失われたモノ
今回の話の中で一番再認識させられたことが、
複数人で話をしているときにスマホを使うことで失われるモノ
のことなんです。
会話をする中で特定のモノに話題の焦点があたったとき、他の人に共通認識を持ってもらうためにスマホを使う場面は多いでしょう。だって便利だから。検索して見つかれば同じ結果を共有できるから。
まったくその通りなのですが、それと引き換えにとんでもないモノを失っているんですよ。
それが、
・自分が知っていることを相手に伝えたい意志
・それを実現するのにどうすれば伝わるかを考える力
わかりますかね?
これらは、スマホがなかったときは私たちは会話やメモなどありとあらゆす手段で実行していたわけです。それが今はどうでしょう。
検索ポン、はい、これ!
で終わり。話題がそこから続かない。相手に説明する必要がない。説明しようとする努力すらいらない。
こんなことを繰り返していたらコミュニケーションなんて成り立たないし、コミュニケーションの練習すらできないのだから、人と人との会話が続かなくなっていくのは必然です。
このことは自分でも重々知ってはいましたが、そのクラスの子供たちがスマヤメ活動を通じて、
自ら「どうすれば必要な道具を必要なだけ使ってその利を得られるか」に考えを向けられる環境に身を置けていること
これを非常にうらやましく思いました。
大人にとっては、このクラスのようなことが成り立たないのはわかりますが、大人でも自発的にスマホの効率的な使用に考えを向けられる手段はあるような気がします。
そのクラスの子供たちが将来大きくなって、スマホなどの便利な道具にどう向き合っていってくれるのか?とても楽しみ。
あのスティーブジョブズも自分の子供たちにはスマホは使わせてませんでしたからね。いろいろな意味での良い点・悪い点には目を向け続けなければならないと思います。
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