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無垢の祈り (2015) R18+

原題:無垢の祈り
英題:Innocent Prayer
時間:83分
監督:亀井亨
製作国:日本🇯🇵
言語:日本語
原作:平山夢明

        「みんな、殺されちゃえばいいのに」


学校で陰湿ないじめを受ける10歳の少女フミ。


家に帰っても、日常化した義父の虐待が日を追うごとに酷くなり安息の時間もない。
母親は、夫の暴力から精神の逃げ場をつくるべく、新興宗教にいっそうのめり込んでいく。誰も助けてくれない


――フミは永遠に続く絶望の中で生きている。


そんなある日、自分の住む町の界隈で起こる連続殺人事件を知ったフミは、殺害現場を巡る
小さな旅を始める。
そしてフミは「ある人」に向けて、メッセージを残した――。

出典:公式サイト
タイトル画面

『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)収録の短編集の一編「無垢の祈り」を完全映像化。
八つの短編から成り立つこの小説集は、グロテスクな描写や不意を突かれる感動などが読者間で話題となり、宝島社が毎年発行するミステリー小説のブックランキング「このミステリーがすごい!」で2007年度版第1位に輝いている。

出典:公式サイト

2018年2月14日(水)
亀井監督のご厚意を賜り、アップリンク経由で初めて観ることが出来た。
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平山夢明著作の短編集『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)に収録されている『無垢の祈り』が映画化されたと知り、何とか観ることが出来ないものかと悶々とする日々を送っていた。
ある日、アップリンクへ連絡をすると専務(当時)が亀井監督に話してくれたことがきっかけで、そのとき監督がどのように応答してくださったのかは未だに知る由もないが要約すると「彼に観せてあげて」と言ってくれたと連絡をいただいた。ただただ感極まった一日だったことは今も覚えている。


その日以来、自分は「映画は観られてこそ生きる」「待てば映画の日和あり」などと今も浮かれている。

ところで本作だが、下記に公式サイトから抜粋した通りに「反道徳的」な描写が多々ある。それを突如として現れる人形に置き換えて表現している。
ああ、これは…………ちょっとヤバいっすね。

平山作品の中でも絶大な人気を誇る「無垢の祈り」だが、虐待・宗教・連続殺人などを盛り込んだ小説ゆえに、映画化が難しいとされていた。
それを自主製作に踏み切って映像化したのが監督の亀井亨だ。

平山が織りなす「恐怖」を亀井が地上波で限界突破して映像化したこの作品は、その振り切った持ち味から深夜帯にも関わらず人気を博したが、「エグすぎる」との苦情が多かったことも話題になった。

それから10年。監督・亀井は平山の原作を幾度となく企画したが、平山作品が持つ独自の「反道徳的」で「一般論」から遠くはなれるソリッドな作品は映像化がとても難しく、なかなか形にならなかった。

そこで亀井は、完全自主製作体制で「無垢の祈り」の映画化を試みたのだ。
企画立ち上げから3年。ようやく一般公開となった『無垢の祈り』。

主演は撮影当時9歳だった福田美姫。
虐待を繰り返す狂気の男に、芸人のBBゴロー。
亀井作品の出演は4作目となり、穂花から本名に改名した下村愛が新興宗教に狂う母を演じる。

現実社会に子供に対する虐待など、主人公フミが抱えているような問題は無数に転がり綺麗事では済まされなくなっている。

出典:公式サイト

※役柄は10歳


配信プラットフォームはVimeoだが700円で観ることが出来る。
バリアフリー字幕版も付加されている(少し読みにくいが)。
亀井監督へ謝意を込めて未だ観たことのない方に紹介させていただきたい。

『無垢の祈り』

『無垢の祈り』【バリアフリー日本語字幕版】

『Innocent Prayer』【English subs(英語字幕版)】¥700.


平山夢明著作『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)に収録されている短編「無垢の祈り」が原作。


ここからはSSでざっくり流れを。

学校帰りの少女にイタズラしようとあの手この手で口説くおっさん……
バス停のベンチで手を拭き拭き……
空腹で帰宅して母親と愛人の口論をものともせずにラーメンを作り、そのまま鍋から食べる
父親代わりの母親の愛人に一緒に入る風呂を強要され、挙げ句に説教される
おっと……これはスルーしましょう
模擬的少女
愛人の男が娘を可愛がり嫉妬する母親
模擬的少女
おっさん!!!!
おっさん!トランクスを降ろすな!



……といった感じです。
不快に思われたら何卒ご容赦ください。


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