見出し画像

性的犯罪 (1982) 木曜ゴールデンドラマ

原題:性的犯罪
副題:性的犯罪 レイプ!閉ざされた愛の真実
英題:Sex Crime
監督:鶴橋康夫

製作国:日本🇯🇵
言語:日本語
番組名:木曜ゴールデンドラマ


テレビドラマデータベース
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-19547

タイトル画面です。

密室で起きた強姦未遂事件。裁判でまったく異なる証言をする男と女。スキャンダラスな事件を通して、愛の真実を問う現代版「藪の中」。エリート係長の英夫(風間杜夫)は部下の由美子(原田美枝子)に求婚するが、色よい返事がもらえない。思いあまった英夫は、由美子の肉体を奪おうと、ひとりで残業していた彼女に襲いかかった。由美子は英夫を告訴し、事件は大々的に報じられてしまった。

引用:「週刊TVガイド」1982/07/02号

「エリート社員のオフィス内における婦女暴行事件を通じて、現代社会を、人間の悲しさを冷徹に見つめたドラマだ。大手損保会社の社員、深田(風間杜夫)は部下のOL、由美子(原田美枝子)を好きになり、残業で二人だけになった深夜、社内で彼女に襲いかかる。過保護に育てられた彼は、世間の〝手続き〟を知らず、体を奪うことで結婚できると信じている。さらに由美子のアパートまで同行した彼は、居合せた彼女の婚約者・工藤(森本レオ)を刺した。由美子は深田を告訴し、事件は法廷で争われるが、深田と由美子の証言は全く食い違う。由美子は過去に何人かのエリート社員を手玉にとってきた。この事件も合意の上の出来事だったのかもしれないが、真相はまったく〝籔の中〟である。実際にあった事件をもとに、神野洋三の原作を井沢満が脚色、鶴橋康夫が演出した。人は衝動的に行った行為に、後から都合のよい論理をつけるものだが、その論理は男と女ではもともと違う。この作品も「性犯罪」ではなく「性〝的〟犯罪」である部分に演出者の鋭い視点がくみとれる。

引用:毎日新聞1982/07/01付「視聴室」

【私的に思ったこと】
解釈は様々だが、由美子(原田美枝子)と英夫(風間杜夫)の法定証言に食い違いがあり、英夫の上司・伊沢(近藤正臣)が独自に調べていくと、これまでにも何人かの有能な社員と関係があったことを知る。「なぜ?」の疑問が過ぎる。
由美子は幼少時から思春期にかけ、学校から帰宅すると奥の部屋から何やら声が聞こえ、そっと覗くと母親が見知らぬ男に犯されている姿を何度も見た回想シーンが散りばめられていることから、由美子は母親が抗うことが出来ない=娘を育てるための生活の糧として仕事を失いたくないために体を委ねた関係を作った男への復讐ではないかと勝手に推測している。

どうでもいいがヤフオク!で出回っている版はエンディングが切れていると聞いたことがある

【どうでもいい話し】
これまでにも某SNSでフォローされる都度にDMで「『性的犯罪』持っていますか?」と尋ねられていた。「何だ、またか」と呆れるばかりだったが、以前に書いた通り、「誰にも譲りません/売りません」のグループの面々が割れており、そこを手繰ると辿り着いてしまい、ついには退会をした次第だ。


こちらも独自簡易メニュー画面で数年前に自作DVDで円いカタチにした。

書き起こし日本語字幕もつけた(ON/OFFはリモコンで操作)。

⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘
いつもの余談
⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘⫘
恋は緑の風の中』は版権絡みで長くソフト化も放映もされず、深谷市宛に陳情書を何度も送った。また幻の復刻レーベルDIGでもかなり交渉されたと人伝に聞いていた。そして日本映画専門チャンネル《蔵出し名画座》で放映された(三度の録画)後、初のソフト化としてDVDが発売されたときは思わず2点注文した。

その他、原田美枝子さんではVHSビデオテープが中古価格が高騰していたが『大地の子守歌』がDVD・Blu-ray化されたときも……ポチッポチッと。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?