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3. 語学の壁┊︎ひよこレベルからゲーテB1に合格するまで

語学問題…多くの留学生が頭を抱えているのではないでしょうか…私もその1人でした(まだ抱えてる現在進行形)。

ドイツの音大は学校ごとに定めている必要な語学レベルが違います。
1年間でB2をとる必要があったり、入学時にA2が必要だったりとマチマチですが、Goetheやtelc等の難しいテストでなくても学校で行われる独自のテストで認められる場合もあります。

私の在籍しているデトモルト音大は半年以内にB1の証明書を提出しなければなりません。実際に10月に入学して3/10までに証明書の提出が求められました。
学校独自のテストは簡単と言われていましたが2ゼメスター位前になくなり、、なんならデトモルトは学生ビザの更新にB1の証明書が必要なので受からないとビザの更新もできないのです…B2よりはマシだと思っていたけど結構厳しい!

1番良いのは勿論日本にいる時から時間をかけて準備すること。留学を早くから志してる皆さんは今すぐにでも勉強を始めて下さい(切実)。
でもA1初心者レベルでドイツに来た皆さんも諦めることはありません!個人的な感想では日本にいるよりはなんとかなります。
日本ではGoethe試験の回数も会場も少なく結果が出るのに1ヶ月はかかりますが、ドイツでは結果が出るのに2週間や1ヶ月程時間がかかると言われてる場所でも次の日〜1週間で結果が出ます。場所を選ばず結果を知る前に申し込むなら毎月毎週受けることも頑張れば可能です。

また日本にはない語学学校のコースを通いきると受けられるDTZ(Goetheやtelcと比べると簡単)やオンラインテスト、なんなら都市によっては語学学校に行きコースが終わると同時に証明書がゲットできるところもあるのです。
私の場合それを知った時には申し込みに間に合わなかった&田舎すぎて語学学校通いきると証明書貰えるところには行けなかった為Goetheで頑張りましたが、なんとかなります。大丈夫です。


ここからは私がどれだけ危機的状況にあったかを書きたいと思います。計画性のなさというか…これを見てすぐに勉強を始めれば私よりは全然楽に合格できるはず。笑


まず受験を決めたのが2023年の1月7日、2月末に動画を撮って3月に出願、6月に受験をしました。本当に急遽決めた留学でした。
ドイツ語は一応大学で授業を取っていましたが留学する気もなかったのでほぼ記憶に残っておらず…2月辺りから週1、1時間ののんびりペースでドイツ語を習い始めたもののモチベーションをあげることがなかなかできずにいました(もちろん全く身につかない)。
少し焦りを感じ受験を終えた後7月にA2をGoetheで受けることを決め、フォルモントのオンラインレッスンに切り替えて勉強をしました。コンクール準備と並行しながらではあったものの"勉強している"感覚がありました。結果的にはsprechenだけ合格点数という感じで、その後は留学を決める前に決まっていたコンクールやコンサートとドイツに行くまでギッチギチにスケジュールが入っていたのでまたドイツ語はお休み期間に(おい)。
非常によろしくないけどこれまでのピアノの練習のペースを大切なコンクール前に変えることが怖かった…(言い訳)…ので…す。

そうしてほとんど対策できぬまま勢いだけでドイツ生活をスタートさせました。
そしてドイツに着いた後も慣れない手続きや初めての一人暮らしでバタバタ。ピアノ、家事、ドイツ語全てをやろうとして勉強に集中することが全くできず気づいた時には12月に(3ヶ月どこいった)。

まだ余裕のある時に申し込んだGoethe試験は12/19、12/8にクラスコンサートでベートーヴェンのソナタ全楽章を演奏する状況の中12/6に模擬試験をやったのですが、そこで現実を知ることとなります。

なんとlesenの点数が30点(60点以上で合格)。大問題。

点数を見た時の衝撃は今でも忘れられません…
他の単元に関しては恐ろしすぎて点数も数えませんでしたが、現実に気づいた瞬間クラスコンサート後はピアノも料理もやめてドイツ語だけに全集中すると決めました。
とんでもない危機的状況に立たされわかりやすくやる気スイッチが入った感じです。
もう時間もなかったのでひとまずまだなんとかなりそうだと思ったschreibenとsprechenだけ毎日ひたすら頭がおかしくなるかと思う程10日間勉強しました。

結果は…lesenとhören合格

ん?

苦手だと思って後回しにし対策をせず受けた2つが運で合格し、勉強したsprechenとschreibenで落ちるという…理解に苦しむ状況。
1番恐ろしいのはsprechenは1番大きな関門であるプレゼンテーションを形にした(と思った)にも関わらず落ちたこと。
やはりGoethe一筋縄ではいきません(そりゃそうでしょ10日しか勉強してないんだから)。

その後もohne Klavier生活を1ヶ月程続け、1月末にlesen,hören,schreiben,sprechen 全てに合格することが出来ました。
完全に付け焼き刃!
やったことはsprechenのteil2プレゼンテーション40テーマの文章と質問、teil1を5パターン程、schreibenをそれぞれ5〜10パターン自分の使える文法で書いてまとめて、家に籠ってひたすら読んで読んで読んで頭にぶち込むという荒療治。
フォルモントの先生にはschreibenとsprechenの添削や対策をして頂きましたが(この2つが合格できたのは先生の力あってこそ)、lesenとhörenに関してはもう完全に私はラッキーガールでした。

一応学校では語学クラスが開校されていますが試験対策の授業ではなく、教科書を使ってゆっくり文法を学ぶ授業です。これだけでは絶対にGoetheやtelcは受かりませんしなんせ間に合わないと思います。
デトモルトに来る方はオンラインレッスンや語学学校に通うことを検討しても良いかもしれません。またドイツ語をドイツ語で学ぶことも初めはハードルが高く感じるので日本語の参考書や単語帳を持ってくることもオススメします。

付け焼き刃荒療治勉強法はまったくオススメできませんが、ひとまず必死に勉強はしました。語学が受からないと強制帰国というストレスから開放される為にはやるしかなかった訳です(前々から計画的に勉強しておけば巨大ストレスを抱えることもなかったけど)。
約1ヶ月半の家籠もりドイツ語漬け生活…暗くて寒い冬、しかもクリスマスシーズン(誕生日もあった)にやるのはキツかったけれど周りに支えられながら何とか生き延びました。ほんの少し会話もできるようになって結果短期間で大分成長できたように思います。だらだら勉強するよりは良かったかも(言い訳)。

どれだけヤバい状況だったか、どうやって勉強したのかをつらつら書きましたが、締め方がわからないのでこの辺で終わろうと思います。
この人よりはマシだと少しでも勇気を与えられたら嬉しいです😂

それではTschüss👋






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