夜は終わらない(ガザの3つの家族の物語)

The Night won’t End
ALJAZEERA Englishより
先月YouTubeにアップされたドキュメンタリー

ガザへの攻撃が始まってこの7/7 で9ヶ月になった

先日までに、10/7-12/30までのガザ日記(1973年Palestinaガザ地区生まれ、2019からPalestina自治政府文化大臣を務めるアーティフ・アブーサイフが著者)を読んだ。直接語られずとも、報復攻撃初日から、イスラエルはハマス、市民の区別なく、攻撃の対象としてきたことを十二分に伝えてくれる。生きるか死ぬか、恐怖と不安、緊張と疲れ、覚悟と気力、家族への愛、親類縁者との繋がり、同胞への連帯と思いやりの情、そう、彼らは同胞への情けの心を忘れていない。南部のラファに行けと言われて、著者含め多くの人間は直ちに従わなかった。その選択も同じ人間としてよく理解できるところがあった。アパルトヘイトになぞられて語られるイスラエル管理下の生活の中で、直ちにイスラエルの指示に従う気になるか、信じられるのか、自分の家をおいそれと捨てられるのか、知らない土地に行って生活できるのか、弱った家族を置いていけるのか、同じ人間として理解できないわけがない。日本のニュースではわからないことを海外メディアを通してある程度入手してきたつもりだった。でも日記という形で外の政治的動きに触れることなく語られる日々の生活、思いは、私たちと同じ普通に生きている人々、生きたいとより強い思いを抱かざるわわ得ない状況下で必死で停戦を願っている人々の姿でしかない。


今回ここで備忘録としてメモしておきたいのは、ガザの3つの家族の物語を取り上げたドキュメンタリー

❶The Salem Family
8人の子供のため3年かけてリノベーションした家を失った家族の物語
11/7朝の大規模なガザ市への攻撃で標的にされた
この攻撃で100名以上の人々が亡くなったとされる
この日のガザ日記では、”今朝、私たちの街は古いヒロシマの写真のようだった”とある

❷The AL-Ghaf Family
妻と幼い息子2人を失った父と娘から2人の物語。
父親の喪失感、幼い少女の瞳から溢れる涙に悲しみが凝縮されいる。

❸Hind Rajah
ニュースで視聴した時は衝撃だったが、まだ断片的なものだった。ガザ日記を見て.このドキュメンタリーを見ると、イスラエル軍の市民に対する無慈悲な攻撃は一貫しているといえる。
この6歳の少女は、死を前に、死を語り、血を見て血を語り、助けを求めるなか、静かに息を引き取った。

現実はこんなにも過酷であり、
人はこんなにも残酷になれる

ガザの人々に今日も思いを馳せる
そして世界に、日本に、家族に、周囲に

1人でも今日多くの人が無事でありますように

#ガザ 、#ガザ日記、#ALJAZEERA

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