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三叉神経鞘腫 6. 入院中の過ごし方

概要

1. 初期症状 
2. 病院行脚
3. 入院前
4. 手術 
5. ICUにて
6. 入院中の過ごし方 ←ココ
7. 退院後
8. かかったお金、時間、まとめ

一般病棟への帰還

手術翌日の正午頃、一般病棟に戻ってきた。
まずは手術が無事終わったことを連絡。
家族、会社の人、友人。
手術のことを伝えた人に対して報告した。

一日風呂に入っていないので、新しい着替えをお願いして、持って来ていたボディシートで身体を拭いた。
ただし、風呂に行けるまで一切諦めたほうがいいと思う。
首回り顔周りが悲惨で、拭いても拭いてもボロボロになった血がこぼれてくる。
全身用大判ボディシートを3枚使い切った時点でキリがないと悟る。

お風呂の許可は翌日から。これは人によると思うので、帰ってきた時に看護師さんに聞くと良い。
シーツや枕カバーも血まみれにしたので、風呂に入るときにシーツの交換もお願いするのが良い。

シャワーについて

上記に記した通り、一般病棟へ帰ってきた翌日、シャワーに行けた。
頭も洗っていいとのことだったので、シャワー初日(一般病棟2日目)だけ看護師さんに適切なやり方を教わりつつ、血の塊を落として頂き、次の日からは一人で洗うことにした。
傷口はホチキス的なもので留められている。これに爪をひっかけないようにと指示を受けたため、爪を立てず、指の腹で優しく洗う。
傷口の周りは何かしらの体液(髄液?覚えていない)でぶよぶよに腫れていたので、なるべく押したりしない。というか、怖くて力が入れられない。
感触としては繰り返し使えるカイロとか、電気で温める湯たんぽとか、少し粘度があり、それなりに液体が詰まった袋のような感じ。
それが頭にあるというのがこう、なんというか、グロ系を見たときの圧倒的拒否感につながっていた。
ちなみに、時間はかかるがちゃんと抜けていき、元の状態に戻るので安心してほしい。

シャワー中も点滴はしたまま。
服を脱ぐときには、点滴を袖から抜いてもらわないといけないので、看護師さんに手伝って頂く。針はずっと挿しっぱなしで、途中のポイントのような部分を外すことができる。
一度チューブ部分を抜いて、服を脱ぎ、またはめる。
風呂から出たときにも脱いだ時と逆の手順(抜いて、服を着て、はめる)で点滴を処理する。
1週間くらいは風呂上がりに傷周りの消毒をして頂き、新しいガーゼを当てていた。
風呂好きなので毎日入ったが、傷が濡れてしまうことを考えると、多分数日ごとに入る方がいいと思う。
何日おきが良いのか、看護師さんに聞いてみようと思う。体はボディシート等で拭けばよい。

術後の症状

・傷口側の顔の腫れ
・涙が出づらい
・頭痛

・腫れについて
腫れているというが、むくみのMAX版というような感じ。すごく水っぽい。押しても痛くはない。
これは術後翌日に右顔面だけ土俵入りできそうなレベルまで膨れた後、3日かけて元に戻っていった。
余談だが、腫れている間タブレットが顔認証しなくなった。まあ当然。
瞼がパンパンに腫れたために、目の中にまつげが巻き込まれてとにかく目が痛かった。
そして手術の影響で涙が出づらくなっていたためか、目やにが尋常じゃなく出た。目は瞼に埋まっているので、取りづらくて本当に大変だった。
トナーパッドで優しく湿らしつつ取り去った。爪はミスると痛いが、ほじくるのにはよい。
多分、ノンアルコールのウェットティッシュがいいと思う。
ただし、眼球を傷つけないように、自己責任で相当に注意してほしい。もし不安なら、医者に相談してもいいと思う。

・涙が出づらい
これは一年近く経ったいまも続いている。
元々ドライアイ気味だったのもあるが、手術直後は涙が本当に出なかった。
手術から1か月後くらいに泣けるアニメを見て泣いた時、片目からしか涙が出ないことに驚いて涙が止まった。
あまりにも目が乾くので、眼科に行ってドライアイの治療をしている。
この記事を載せている今はだいぶ出るようになったが、ドライアイはいまだ続いている。

・頭痛
鎮痛剤はICUにいる間は点滴で入れていた。
一般病棟に戻ってきてからは飲み薬にシフト。カロナールかロキソニン。
基本は朝昼晩だが、辛いときは夜中にももらっていた。

処置や検査

・頭のホッチキス
手術後7日で取ってもらった。抜鈎というらしい。頭でバチンバチンと大きな音がするので、非常に恐ろしく感じた。
頭の消毒は手術後10日でなくなった。

・点滴
術後5日で取れた。

・MRI
術後5日目に造影剤ありで実施。
造影剤は点滴から入れてもらったので痛くなかった。

・血液検査
術後5日目の朝に実施。

・血圧と体温測定
毎日朝と夜に実施。

その他

眼鏡は禁止。
傷が耳前まであり、圧迫してしまうので。
しかし、眼鏡がないと何も見えない人なので、反対の耳にかけて、もう片方は弦が当たらないように手で持ったりしていた。

考えた対処法として、あらかじめ弦を片方外して鼻と無事な方の耳で支えるというのを考えた。試してみた結果はこの記事に追記したいと思う。

何をして過ごしていたか?

・日記
本当は入院中にこの記録を書こうと思っていたが、体力がなく無理だと感じたので、紙とペンで日記をつけていた。
手術前に知りたかったこととか、入院時に必要なものとか。
どんなときに何を感じたか。

トイレの回数を大小記録していた。毎日夜に聞かれて、思い出すのが大変だったので。

・Youtube
ゆったりしたものとか。自分が見て元気が出たり、リラックスできたりするもの。

・散歩、軽いヨガ、軽いスクワット
動けと言われていたが、コロナもあってうろちょろするのも憚られたので、自分のスペース内で静かにできることをしていた。
なるべく立っているようにしたり。窓側のベッドだったので、外の景色を見ていた。
ただ、あんまりどたばたしていると点滴が逆流するので大変だった。

・買い物
病棟と同じ建物にコンビニがあったので、顔の腫れが引いてから水とヤクルトを買いに行っていた。
病院は家から遠いので、入院期間中は家族は一度も来ないでもらい、基本的にひとりでやっていた。リハビリにもなる。
動かないからか、生理前だからか、便秘気味になったので、ヤクルトとエビアンで少しでも改善を図った。
ただ、コンビニは外来の人も使えるので、頭に大きいガーゼを当てて点滴を転がして行くのは少し気まずかった。
コロナもあるので、3日〜4日に一度。
入院終盤で生理が来たのでナプキンを買いに行った。

・洗濯
リハビリその2。
洗濯機と乾燥機がテレビカードで使えた。
主に肌着を洗っていた。後は入院するときに着ていた服。洗った服を着て帰った。
点滴をしているとなかなか大変だが、全部病棟内で完結できるのはありがたかった。
洗濯は週1で行った。つまり3回。
ジェルボールが非常に便利。

・ナンプレ
めちゃくちゃハマった。アプリを入れてずっとポチポチしていた。
自分で思っている以上に体も心もくたびれているが、一日中ぼーっとしているのも疲れる。頭を使いすぎず、使わなさすぎない、適度な娯楽が必要だと思う。

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