[書籍紹介]USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 前編

どうも、チーズタルトを切ろうとしたらグチャグチャになったnoteです。
結果的に一口サイズになったので食べやすくなりました。

さて、本日は水曜恒例書籍紹介の日です。
ボードゲームを世間に広めていくために書籍から学習したことをこちらでまとめ、自分なりに理解を深めていきたいと思います。

本日の書籍は『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』著・森岡毅 です。

ボードゲームを世間に広めていくためには、消費者に商品を届けるマーケティング思考は欠かすことができません。

こちらの書籍は、USJのマーケティング責任者である森岡毅氏によって執筆され、着任当時経営危機にあったUSJをどのように復活させたのかという話を軸にマーケティングの基本的な考え方を学ぶことができます。

また、高校生である娘さんにも理解してもらえるようにというコンセプトのもと、予備知識がない人でも読みやすい内容になっている良著です。
内容はボリューム満点でまだ半分しか読めてないので、前後編の2週に分けて紹介させていただきます。

重要なのは消費者視点

サービスを提供する上で重要なことは『どれだけの消費者価値につながるのか』という一点のみ。
一見当たり前のようですが、多くの企業はこれをすることができない。

提供される側と提供する側の思惑は必ずしも一致せず、玄人になるほど作り手が面白いと思うものを作ってしまう傾向にある。
また、会社という組織の中では部署間や個人間の利害が入り混じってしまって妥協のような案が多くなってしまい消費者価値を追求できなくなってしまう。

そのため、消費者視点のプロであるマーケターが指揮をとり、社内のしがらみを無視してでも消費者価値のベストを押し通す意思決定の仕組みが必要となってくる。

商品を世に出す上で注意すること

マーケティングの本質とは「売れる仕組みを作ること」。
そのためには、消費者と商品の接点を制することが重要である。

コントロールすべき消費者との接点は主に3つ。

1. 消費者の頭の中を制する

認知率:市場を100とした時の消費者が自ブランドを知っている割合。
人は知らないものに対して購買行動を取りにくいため、まずは自ブランドの存在を知ってもらわなければならない。

ブランドエクイティー:消費者の頭の中にあるブランドに対するイメージ。
競争に有利なイメージを築くことで、自ブランドの商品が売れるようになる。ブランドエクイティーを築くための一連の行動を『ブランディング』と呼ぶ。

2.  店頭(買う場所)を制する

配荷率:消費者が買える場所に商品が展開されている割合。
消費者が買おうと思っても、その商品を買うことができなければ売り上げは上がらないので非常に重要な指標。

山積:商品棚の外で展開する店頭プローモーション。
店頭でその商品に気付いて買う確率を高める施策。

価格:自ブランドの価格イメージに合うよう計算・展開する。
消費者に定着させたい価格帯で展開されるよう、卸業者と小売業へのマージンを逆算して自ブランドの価格政策を決定する。

3. 商品の使用体験を制する

再購入率:消費者が2回目以降に購入する確率。
消費者は購入に至るまでのマーケティングにおいて前向きな期待を持っており、実際の使用体験が期待に対して上回ればリピート率も上昇する。

ブランドの売り上げは以下の計算式で求めることが可能である。

「売上個数」=「消費者の数」×「認知率」×「配荷率」×「購入率」

戦略的思考を身につける

マーケティングを行う上で重要なスキルは、戦略的思考ができることである。
これにより、成果と説得力の向上を図ることができる。

戦略とは、達成したい目的を叶えるために自分の持っている資源をどこに配分するのか選択すること。
達成したい目標に対して資源は常に不足しているので、限られた資源をどのように配分するか選択できる能力が非常に重要となってくる。

主な経営資源とは「カネ、ヒト、モノ、情報、時間、知的財産」であり、それらのリソースは使う人が認識していなければ使うことができない。

また、大まかな方向性を決める『戦略』に対して具体的な施策となる『戦術』を定めることも極めて重要。
最終的には消費者との最前線である戦術の強さが結果を大きく左右する。

感想

とりあえず前半だけを軽くまとめてみました。
Kindleだと本の厚さがわからなかったのですが、かなりボリュームのある内容のようで今ちょうど50%を読み終えたところです。

もちろん上記は私なりに内容を抜粋してまとめただけなので、もっともっと大切な情報がいっぱい詰まっています。
情報量としてはコストパフォーマンス抜群の書籍だと思います。

というわけで、来週はこちらの後編をまとめていきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!


おわりに

こちらでは日本国内でのボードゲーム市場拡大について、日々作戦を考えております。
興味を持っていただけると嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。サポートして頂いたお金は全て、施設へのボードゲーム寄贈や制作支援に使用させていただきます。