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ミア・ファミリア③

三人芝居で、劇中劇あり。
演者の方々が演じ分けるスキルが高いからこそ
成り立つ舞台。

🍀パンフレット表紙🍀

役柄の数としては、植原さんが最多(7役?)

目まぐるしく切り替えが必要なのは
やっぱりダントツで水田さん。
表情の細かな変化‼️計算し尽くされた緻密さと言うよりは、とてもナチュラルで、且つ滑らかな表現。

中でもブーティ役は圧巻。
「翻弄」と言えば、整った表現だけれど、要するに、周りの人々をブンブン振り回しまくる女性。
手に負えない、小悪魔的な魅力がある女性。
水田さん演じるブーティが
また 艶っぽい‥‼️
天然ものの女性達が自信を失くしてしまいます💦

ドタバタコメディという印象で終わらないのは、
劇中劇から現実に戻ったシリアスな場面の演じ方に、リアリティがあるから。この部分は、やはり平間さんの、悲哀を全身から醸し出せる力が存分に発揮されていると感じました。

女性役の可憐な演技も、本当に無理なく自然。
そして、なんと言っても、こなれた感のある
安定した演技力。

舞台本番の緊張感は、勿論持っていらっしゃると
思います。ですが、どんなハプニング、もしくはアクシデントがあっても動じない、リラックス感が漂うような、しなやかな対応力があるのです。

舞台全般に言える事だと思いますが。
台詞、舞台セット、衣装‥。
毎公演、チームが一丸となり、万全を期した準備をなさっているのはもちろんでしょうが、生であるが故に、思わぬ所で‥ということが時折あると思います。

頭の固い私は、観客の立場でありながらも、ピリッと緊張してしまう時があるのですが。
そのような場面を、機転を利かせて、より一層
盛り上がる波にして、味方にしていく。

御自身の演技の範疇ではない部分で起こった事にも対応し、本当に幅広く、カバー、フォローすることができる。

平間さんは とてもその技量に長けているのです。ミュージカル界において、絶大なる信頼を得ていらっしゃる。
オファーが絶えないのも納得です。

複数の作品を、並行して進めていくスケジュール。本番の舞台に立ちながら、次回作などのお稽古も同時進行。
役柄やストーリーの読み、素早く鋭い解釈が
できる能力。今までの作品の役柄に対する、数々のコメントなどでも、早期から帰着点を読んでいる事がうかがえます。

「ミア・ファミリア」は
喜怒哀楽を詰め込んだ、味わい深い作品。
満足感と充実感。
腹筋がかなり刺激された観劇となりました😆

マチソワもこなすミュージカル俳優さん。
コンスタントに演技の質の高さやモチベーションを保ち、ひとつひとつの舞台を丁寧に演じていく日々。

凄い職業だな‥と思いながら
劇場を後にしました。

a new musical『ヴァグラント』観劇から
ミュージカル沼に足を踏み入れている私。
池袋での観劇の機会も増えそうです。
素晴らしい作品をありがとうございました😊

🍀パンフレットの裏表紙🍀

次は 大阪公演ですね。
観客の皆様が見守る中
無事に大千穐楽を迎えられますように😊🌟



 




 
 
 



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