恐怖の電話

夜8時半ごろ電話が鳴った。あの人だ。

これからは絶対この電話にはでない。いつもそう思っていてでてしまう私の絶対とはいったい・・

仕事の話が始まった。なぜ私にいちいち報告してくるのかと考えると、よほど寂しいのだろうという結論にいたる。イベントが終わるとだいたい報告がある。「人がたくさん集まりました。大盛況でした」「それはよかったですね」

私の1日で一番好きな時間、一番自由な時間に電話がかかってきて、非常にどうでもいい話を延々としてこの素敵な時間は台無しになる。あなたのことには興味がありません、もう電話してこないでください、と思っているだけでは伝わならいのはわかっているけど、口にだせない。

私の同業者の話も普通にしてくる。どうして私に私の同業者の話をしてくるのか、しかも、彼女たちを持ち上げるような話題なのだ。なぜ私の1日のゴールデンタイムにこのような不愉快な話を聞かなければならないのか。

この人に悪気はないことはわかっている。しかし、これは呪いとしか思えない。
「それはよかったですね」しか言わない私、そしてその後の沈黙のシュールさ。さっさと電話を切ってくれ、でも話は続いていく

お茶などしばしば誘ってくるあのおじさんとこの人は同類、全く同じ人種、しかもとても珍しい人種、考えるとウツ、考えなくてもウツ、電話をとってしまったが運の尽き、この不幸な気持ちは一体なんだろう?私のゴールデンタイムが・・。

この人は自営業で長年、真っ当に生きている人間なので、敬意を示さなければならないとどこかで思っていたし、あのおじさんも、自分で事業をしてある程度うまくいって、真っ当な生き方をしているから、正しくお付き合いしなければ、と思っていたけど、でもごめんなさい、やっぱりむり。お茶代割り勘です。でも文句はありません、むしろ奢ってほしくありません

これだけ人を不愉快にして当人は幸せになっているって、強すぎ
今度こそ「忙しいのでこれにて失礼」とさっさと断る!といつも思ってる気がする


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?