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楽をするエンジニアは効率化を貫き通すことですべてをうまく回す

僕は爆速で仕事を片付けてサボるのが大好きです。
社内でもそう公言しまくってますし、チーム内でも繰り返し言ってます。なんなら上司には「もっとサボりたいです」とまで言ってます。

理由は自宅勤務になってから、人目を気にせずサボっても結果が伴ってれば何も言われないからです。今までも裁量労働だったので業務中に無断で興味のあるセミナーを受けたり好き勝手やってましたが、さらなる真の自由を手に入れた気分です。

そういうとんがった人間の偏った話なので、ご注意ください。

ゆとりを作ることで仕事は楽しくなる

人は暇なときは一時間で終わる仕事に二時間とか三時間かけがちです。
余裕があるなら、その時間をどう使ってもいいと僕は考えてます。特に工数商売で働いてる人は工数を予定通りに使いきる癖があるかもしれません。

でも僕と一緒に働く相手には「一時間で片付けて別のことしてください」って言います。やっぱり、ダラダラやる癖はよくない。疲れて結果的にダラダラしても悪いことはないですが、癖になるとまずい。片付けて他のことをするとか、遊ぶとか寝るとかゆとりをもっておいたほうがいい。それが楽だからです。

先日も若い子に「クラウドの○○の機能知ってますか?」とチャットで聞かれて、業務で使ってないから普通ならわからないんですが、僕は遊び倒してるから完璧に答えられるわけです。
新人には何でもすぐに答えるのでクラウドマスターだと思われています。僕は心の中でドヤ顔をキメてますが、そこまで意欲的な新人は数年で僕を追い抜いていくに違いありません。

仕事中にそういうチャットをするだけのゆとり、技術的な興味の追及は、仕事を爆速で片付けてこそ生まれる余裕です。

仕事を増やすか減らすか判断の余地ができる

僕はPMとしてそれなりに案件をもってます。バリバリ仕事をしています。謙虚さを捨てると、部内でもしっかり売り上げに貢献をしてます。(ドヤ顔をしながら)

しかし、ゆとりがあるのです。すると、さらに成績を伸ばすのか、クラウドの社内勉強会や自分の興味のある活動でエンジョイするのか、単にサボることに使うのかを判断できます。
これは凄まじい余裕です。ここまでの余裕を確保するにはチームメンバーの余裕も確保することが大事です。だって、一人だけ楽をするのは人間として間違ってますし、薄い余裕では油断できません。

独断で出過ぎたマネをして結果を出す

爆速で仕事を片付けるには、七面倒くさいフローはすっ飛ばして最短を駆け抜けるべきです。
まずは自分の裁量の範囲でギリギリ許されることを地道に積み重ねます。

超基本的なことですが、報告するときは相手の手間にならないように考えて伝えます。
障害報告するなら対応策とか突っ込まれそうなことは全部用意します。
課題報告するときもどういうプランで対応するのか用意します。
とにかく、できるだけ相手は承認するだけで、考えるコストを押し付けないようにします。

会議中で誰も対応が思いつかないような場面に遭遇したら、真っ先に解決策を提案します。自分で拾って主導権を握ればやりやすくなります。熟考の末にイマイチなことしかできないと低評価ですが、最初にアクションすればハードルもそこまで高くありません。こういうことの積み重ねが、自分のペースで仕事をすることに繋がっていきます。

チームメンバーが課題を抱えたら、それをくみ取ってフォローします。手を動かしても無理ならマネジメントで解決するのか、他者の力を借りるのか、とにかく停滞させないように働きかけます。

ちなみに報告を待つだけのマネジメントは絶対にダメです。技術者という生き物は、時間を忘れて技術と格闘するのが幸せなのです。納期まで忘れるのは困りものですが、そういう没頭自体は悪いことではありません。メンバーレベルでタイムマネジメントのようなことができるわけがありません。というより、何もせずにマネージャーの都合よく動いてくれるはずがないという方が正しいです。
僕は自由に働いてもらうのが性に合ってますが、そういうのと関係なく声をかけるのです。
「これ、お願いしますね」
「わかりました」
ってやりとりしても忘れられてる可能性もあります。きっちり進捗を追いかけるのはマネジメントの使命です。
逆にマネジメントされる側なら、管理者の負担を減らすような動きをすると良いです。

要は前のめりで仕事をする精神が大事です。
普段から爆速で仕事を片付けても、納期に間に合わないことは絶対にあります。しかし、普段からの信頼があれば責められることもないし、長々と言い訳の資料を作って説明する必要もありません。前もって、やむを得ない理由で納期に間に合わないので調整させてほしいと、ゆとりたっぷりに言うことができます。
そのために、隙のない仕事をしておくことが肝要です。

そして通常より出過ぎてるってくらいの前のめりさが爆速を実現します。

異常を爆速で片付ける

ちょっとしたコミュニケーションエラーを甘く見てはいけません。
どうも言いたいことが伝わってないなと感じたら、相手が「わかりました」と言っても説明をやり直します。
相手がきちんと理解したかを追いかけて確実に説明します。
私も半人前の頃は生返事をするしかできない時代もありました。その恐ろしさを知ってるので、舐めずに真剣に説明してリスクを潰します。

距離感や温度感の差もはやめに手当てします。
問題が起きてから対処することは簡単ですが、リカバリに労力が必要になります。
問題が起きるずっと前に本気で軌道修正するのです。相手は本気さにドン引きするかもしれません。
しかし、物事は確実におかしくなります。その芽を摘むアクションを絶対に怠ってはいけません。

正常で余裕があるうちから、ドキュメント整備や次のアクションの準備をします。周りが異常事態でも備えがあれば無傷で済むことがあります。引継ぎやノウハウの横展開とか、明文化しておけば楽です。それがなければ自分で数か月後に手順がわからなくなって苦しむドMプレーになりかねません。

システムの不具合でも、
「爆速でログ取得と調査をして次のアクションを報告する」のと
「事象整理と報告だけをして次のアクションを伺う」のだったら、
やっぱり前者が安心感を与えます。でも、実際には後者の動きをする人が多いです。技術力がなくて対応できない場合もあるかもしれません。できないなら仕方ないですが、できるならやるべきです。
有事に対応が遅いと怒られながら仕事をすることになります。いいことは一つもありません。

仕事が速いと自分のペースでやれます。
余裕も生まれます。
結果的に楽になります。
僕はどうやったら一番楽になるかを考えて仕事をします。

誰かの決定権を奪う

上司が決めるべきこと、顧客が決めるべきこと。

それは代わりに決めてはいけないものでしょうか。
仮に自分が代わりに提案を作れそうなら、作ってしまっていいと考えています。

「Aというやり方は課題が多くて思うようにいかないな」
「Bという方法でスムーズにやれますよ」

こういう提案を出せるように用意する。先回りして用意しておくのです。

顧客も大きな決断はものすごくプレッシャーを感じてしまうことがある。その背中を押すようなことも大事です。
ベストな提案です、全力で技術的支援をします、一緒に責任を背負うつもりで後押しをするわけです。
はっきり言って余計なプレッシャーを共に感じることにはなりますが、将来自分が大きな決断をするために、お気持ちだけでも場慣れしておいて損はないと思います。

逆にやってはいけないのは、誰かに判断を委ねることです。
それをすると、自分のペースで仕事をできなくなってしまいます。よほどそれが自分にとって都合のいい展開にならない限り避けるべきです。

信頼と期待を貯金しとけ

信頼と実績がない頃は、やっぱり私の発言にケチがついたものです。上下関係があるうちは、理不尽な扱いをできてしまいます。それが力の差です。

しかし、そこで自分を引っ込めてはいけません。きっちりと理論的に主張すべきことはしましょう。相手を負かすことが目的ではなく、しっかりしてるなと印象付けるのです。
そのうちに、僭越な発言をしてもいちいち文句を言われなくなります。ケチがつかなければ認められたことと同じです。
ちょっと釘を刺されただけで引っ込んではいけません。

仕事というものは、主張が通るか通らないかで、やりやすさが天と地の差が出ます。通しやすいところからガンガン自己主張しておくことが大事です。
「上司の下で無難にやっていこう」なんて考えてはいけません。それは確かに出血することのない安全な生き方かもしれませんが、相手のご機嫌よくうまく生きるのは、それはそれで才能がいります。自分の実績が上司の手柄になりがちなパターンでもあります。それよりなら、素直に自分がレベルアップした方が楽です。

主張を通すと、逆に上司から大きな仕事を任されたりします。自分の裁量でやってみなさいと、ぽんと渡してくれるわけです。
そうやって副部長がやるレベルの案件を一任されたこともあります。成功報酬のでかい仕事は楽です。
難度が高い仕事はスケジュール通りに仕上げるだけで評価されます。業務貢献度が高いので、自分の地位も安泰です。いいことしかありません。
爆速メソッドがあれば大きな失敗はありません。問題が起きても早めに手当てをして報告もできます。その先の計画も直す余地が生まれるし、用意周到にやるだけやって本当にどうしてもダメだったら、堂々と計画を修正すればいいのです。
相手が飲み込みやすい提案を前もって用意しておけばちゃんと通ります。

どうしてもダメなことはそれでもあります。
そんなときこそ、普段の信頼の貯金を使うときです。最後までなんとかしてくれるという信頼感に甘えて、誠実に仕事をします。
信頼がないと、リカバリの計画を作ってもなかなか承認されないし、本当に仕事にならないくらい説明に時間がかかってしまいます。説明用の資料を作ってリカバリの計画を何度も練り直して承認を得てからでなければダメ、という事態になれば行軍速度は極めて低いものになります。

しかも不信感というものは、時間をかけても払しょくできません。
だから、その前に信頼される仕事を積み重ねておくことが大事です。
何よりも、信頼がないままサボることはできません。そうなると問題児としてラベリングされてしまい、楽をするどことか大変苦しい立場に追いやられます。

「いつもきっちり仕上げる人が遅延すると言ってるので今回はやむを得ないのだろう」と、こう思われる状態でなければ大きな仕事は挑戦できません。
信頼がなければ「遅延するくらいだから納品物もやっつけ仕事なんだろうな」と思われるかもしれません。

罪悪感を捨てろ

サボることは悪いことではありません。やることをやってれば誰も文句はないのです。顧客も不満は出ません。

学生時代、授業中に寝てても成績良かった人がいませんでしたか。僕は勉強が苦手だったので、どれだけがんばってもテストの点数では勝てませんでした。
それと同じで、結果が大事なのです。プロセスはあまり関係ないのです。

ただ、勤怠が悪い人は信用されないかもしれないですね。必要なときに反応が得られないのはマイナスです。だから、本当にサボって素行不良な印象を与えたら終わりです。疑心暗鬼になったら取り返すのは困難です。
まあ、3時間くらいで他者の8時間のアウトプットを出せるなら文句はないのかもしれないですが、僕の目指すゆとりとは別の世界だと思います。

僕は会社から貸与されたスマホを持ち歩きません。
通知もほとんど切っています。
業務外は一切気にしません。
それで困ったことはありません。
時間がかかるので、説明用資料もほとんど作りません。

その代わり、忙しいフリはしません。
依頼を断ることはほとんどありません。
自分がやったほうがいいなと思えば、他者の仕事も拾います。

その結果、「一緒に働きたいです」と言ってもらって仕事ができてます。
本当に多くのものに恵まれて幸せに仕事ができてます。

次の野望はもっともっと大きな裁量をもらって、大きなマネジメントをすることです。組織づくりとかもやりたいです。クラウドエンジニアの希少性ゆえにチャンスをつかんでる感あります。アプリ領域の設計も大きく巻き取って口出しさせてもらえてるのも、たぶんクラウドエンジニアだからです。
インフラエンジニアにとって素晴らしい時代だなぁと毎日感謝しながら、CTOとか管理職ポジションのスカウトが来ないかなぁと思いながら生きてます。


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