持続可能な
(水は手渡され)
しずくは冒険する 手のひらの熱を伝って
凝結する前の大気の中に拡散しては
ある朝のコップ一杯に向かって
繰り返してめぐる
ひとつはとある晩の橋になり
ひとつは誰かの虹になり
ひとつはれんずになって
目撃すべきいくつかの瞬間に向かって
しずくは冒険する
まだこのくらいの時分に見上げていた
おのおののかたち遊びに宿っては
眠りの浅いまぶたの裏で光り
長じては
ラストシーンが
コンティニューする示しといっしょに
しばらく踊ってから
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