天体でした

とうとさの種類で言うと天体でした

仰ぎ見るみたいに相互にまなざしていて


体でないものをたくさんさぐり合ったために

輪郭の外とか背中の後ろとかに新しい空間が生じていて

それにたくさん名前をつけて楽しかったですね



星の密度のはざまに残っている指の跡は

目を逸らすと浮かび上がるくらいの明度で

(すばるで言うと5つか6つめのやつね)


きっと 私は

生きるための暮らしが眩しすぎて疲れると思うから

命とか実務の喧騒を少し逃げたい時にたぶん

そこに目をやることになるんだと思う


見出しづらい星座のかげが空をよぎる時

せわしく交換した座標はいっぺんに立体になり

手のひらに宿ります

さわれますねいつでも どこからでも 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?