ATで免許をとった話3~初めての運転 さらにS字とクランク~
今回は第1段階の壁、S字とクランクについてご説明いたします。
◆初めての運転
AT車を運転する時に気をつけなければいけないのが、クリープ現象です。クリープ現象を簡単に表すと、車が勝手に動き出す現象のことです。これはエンジンがかかっている時に、チェンジレバーがPかN以外の位置にあると起こり、ブレーキを踏まないと自然に動いてしまいます。
AT車は(D、2、L)の位置にあるとゆっくり前進し、(R)の位置にあるとゆっくり後退します。エンジンの始動後、エアコンの作動時は、エンジンの回転数が高くなっているので注意が必要です。
【発進の手順】
①エンジンをかけた後、ブレーキを踏んだままチェンジレバーをDの位置に入れます。
②かけていたハンドブレーキを左足で戻します。
③踏み続けていたブレーキペダルを戻し、アクセルペダルに足を移します。
④アクセルをゆっくり踏みます。
【停止の手順】
①停める場所を確かめ、アクセルを踏むのをやめます。
②ブレーキペダルに足を移したら、ブレーキペダルを少しずつ踏み込みます。
③停止した後も、ブレーキペダルをしっかり踏みます(クリープ現象があるため)。
【駐車の手順】
①ブレーキペダルを踏んだまま、ハンドブレーキをかけます(強くかけるようにしてください)。
②チェンジレバーをPの位置に入れてエンジンを止めたら、ブレーキペダルから足をはなします。
◆技能教習2~3時限の感想
まず車に乗るのが怖かったです。できるだけアクセルを踏まず、クリープ現象で動かしていました。慣れないうちは無理に、アクセルを踏まないほうがいいと思います。
〇技能教習の2時限目は、第1コースを走りながら緩やかなカーブを曲がるというものでした。曲がる度に指示キーを出すことはできましたが、運転をクロスハンドルでやらなければいけないのが辛かったです。
〇技能教習の3時限目は、第2コースを走りながら左折の練習をしました。自動車の前輪がカーブに差し掛かったら左折します。この時、ハンドルを回しますが、自動車が正面を向いたらハンドルをすばやく戻さなければいけません。戻さないとふらつきの原因になります。
技能教習の2、3時限目を担当してくれた教官は少し厳しい方だったので、ハンドル操作が違う、できていないと何度も言われてしまいました。注意された原因は、カーブの時にハンドルを回し過ぎてしまうことと、クロスハンドルが全くできていないことでした。
【運転する時の目線】
近くばかり見ていると車がふらつく原因になったり、危険に気づきにくくなったりします。目線は遠くを見るようにしましょう。
【カーブを曲がる手順】
最初はどれだけハンドルを動かせばいいのか分からないため、回しすぎてしまいます。教官に回しすぎている、と言われたら直すように心がけましょう。
①カーブが近づいたらアクセルは踏まず、目線は遠くを見たままハンドルを動かします。
②カーブの途中でブレーキペダルを踏まないようにし、曲がり切ったらハンドルをすばやく戻します。車体を真っ直ぐにするイメージです。
【右折の手順】
右折の合図は30メートル手前から行います。
①ルームミラーとサイドミラーで後方を確認し、目視してから右の車線に動きます。
②中央線に寄り、前に出てから右折します。(対向車に気をつけてください)
【左折の手順】
左折の合図は30メートル手前から行います。
①アクセルをゆるめて左に寄り、ブレーキペダルを徐々に強く踏みます。
②右、左の確認を行い、ブレーキを踏んだまま、カーブを曲がります。内輪差があるため、前輪を出してから曲がりましょう。
内輪差とは、車の後輪が前輪より内側を通ることです。それを考えていないとタイヤが縁石に乗り上げたり、擦ったりするので運転をする時は気をつけましょう。
◆技能教習4~5時限の感想
〇技能教習の4時限目は、車をバックさせる体験と上がり坂を登る練習をしました。
【バックの手順】
①ブレーキペダルを踏んだ状態で、チェンジレバーをRに入れます。
②目で後方を確認しながら、ブレーキペダルをゆるめます。すると、車はクリープ現象で後ろに動き出します。
③この時、アクセルを踏み過ぎると勢いよくバックしてしまうので、アクセルを調節してください。
【上がり坂で停止する手順】
①頂上の手前にきたらブレーキペダルを踏んで止まり、左足でサイドブレーキをかけます。
②後方をルームミラーで確認し、ブレーキペダルからアクセルに足を移します。
③アクセルを少し踏み、左足でサイドブレーキをといて前進します。 坂を下るとスピードが出るので、ブレーキを踏むようにしてください。
〇技能教習の5時限目は、S字とクランクを初めてやりました。S字はSの字に曲がった形状の道路(曲線のコース)のことで、クランクは直角のカーブが2つ交互に繋がっている道路(屈折のコース)のことです。
S字とクランクは車輪や車体の感覚、速度調節、車の誘導方法などを身につけるためにやりますが、第1段階の技能教習で一番難しい項目です。この2つができないとみきわめが通りません。私の場合はS字ができないせいで補習が長引きました。
◆S字の通行ポイント
〇左向きコースを左から入る場合
内輪差に必要な幅をあけながらも、左に寄せます。入り口の内側が死角になる前によく見ておき、前輪が入り口の内側と重なったらハンドルを左に回し始めます。
この時、早く回しすぎても遅すぎても前輪が脱輪するので、状況に応じたハンドルの回し方を身につられるといいです。左に回したハンドルを少し戻し、右前輪を外側のカーブに合わせ、左の後輪が内側に近づきすぎないようにします。
第2カーブに差し掛かったら、ハンドルを右に回し始めます。ここはハンドルの操作量が多いので、速度に気をつけます。左前輪を外側のカーブに合わせ、右後輪が内側に近づきすぎないようにします。車体の先がS字のコースから飛び出る前に止め、安全を確認してから道路に出ます。
【S字のコツ】
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