「ロシア中央銀行、ルーブルの下落を止めるため介入」 The Moscow Times 2022/1/25
【記事の要約】
ロシア中央銀行は、通常、原油価格の変動が経済に及ぼす影響を抑えることを目的に、石油とガスの輸出収入を利用して外貨を購入する。しかし、ロシアがウクライナに侵攻するのではないかという懸念が高まる中、月曜日にロシア市場が暴落したため、ルーブルの下落を止めるため、外貨の購入を停止した。ロシアの軍備増強が始まった10月下旬以降、通貨価値は3分の1にまで落ち込んでいる。
【私の考え】
ロシアの物価は、コロナの影響を受けてインフレ傾向にあるが、ルーブル価値の下落や経済制裁の影響などで、今後さらに強まる可能性がある。また、長期的に見れば、経済停滞が起こることにより、省エネや二酸化炭素の排出量を減らすための設備投資が抑制されることも考えられる。経済が環境にも影響を与えていることから分かるように、外貨購入を停止しても、経済から派生する悪影響は止めようがないと考えた。