「UNIVERSE DAYS」が凄く好き
タイトル通りです。凄く好き。
M.S.S Project-COSMOS- StarLight Tour 2022 ~THE ORIGIN~
2022年2月2日Zepp Yokohamaで初披露されたeoheohさんプロデュースの新曲「UNIVERSE DAYS」曲調も歌詞も全てにおいて大好きなので、CDが発売された今、改めてここに記しておきます。
こちらはツアーでの感想リンク
【https://note.com/notchto_ko7/n/n6d89a9ee3a0c】
抜粋するとこんな感じ
当時の感想の熱量も見返すとやっぱ凄まじいのですが、今回は改めて歌詞カードを見つつこの曲について語っていきたいと思います。
直訳すると「宇宙での日々」となるこの曲。その名の通り宇宙で過ごす「誰か」が辿る冒険の毎日を語るようなテーマで作られているのが伝わってきます。
しっとりした入り方ですよね。ライブで聞いた時も「聞かせる」メロディから入り、きっくんの「繋げる」の言い方とか柔らかく楽しそうな表情に胸を打たれました。
その後のFBさんの腕を広げる仕草で会場が銀河系に変わっていく感覚がとてもとても心地良い。初めのラジオエフェクトが尚更「通信装置越し」って感じがするのも良いですよね。
ここで明記されるのは地球が既に壊れてしまい、そこから逃げ出してきたことなんですよね。心地よいメロディから始まりシティ調になり、リズムを取りたくなるご機嫌なメロディの中語られる少し退廃的な背景が物凄くえおえおさんらしくて好き。退廃的なものがあるのに同時に記されるのが「ここは楽園だ 重力も無いし」「サバイバル生活にもう飽きてきた」と非常に一般的な感覚なのがニッコリしてしまいます。逃げ出してきた経緯はあるけれど、この生活を楽しんでいる事。それが普通になってきて右も左も分からない状況なのに「飽き」を感じられるこの非現実と現実のバランス感覚がとても好みです。
「無い"し"」と話し言葉をそのままにするのも何となくツボです。
「なんて」で韻を踏みつつ 宇宙での切っては切り離せないであろう得体の知れない恐ろしさを持ち前の彼らの気質で乗り切ろうとする構図が頭の中に浮かびました。
えおえおさんのソロパート部分。この辺を自分パートし当ててるのが憎らしいというかずるいなと思います(本人が決めたのかはわかりませんが!)
このあたりの歌詞はこの曲自体の背景から一歩外に出ているような感覚を受けました。もちろん曲のストーリーの一環とも読めるけれど、どちらかと言えば「MSSP」としての文脈の方が受け取るものが多かったかなぁ
M.S.S Project Special1(リンク飛びます)
でも語られているえおえおさんの辞めようと思っていた話 それをやめた話 辺りの経緯を片隅に置いて聞きたくなる部分だな、と思います。
あれ?でもこれはきっとチャンス 多分きっとチャンス!
「なんとかなる」
ものすご〜〜〜くえおえおさんらしい歌詞!!!eoheohのテーマでも感じ取れる"抜け"のあるえおえおさんの書く歌詞がすごく好きです。でも、多分、なんとかなる。色濃く考え方が滲んでいて、作品として纏まりすぎていない感じが好き。
折角なので一旦サビを飛ばして2番のお話。
ここの歌詞は広がる現実としてはちょっと肝が冷えるような光景のはずなのに「お宝あるかな」と何よりも先にお宝を探すのが蛮族MSSPって感じで好きです。退廃的で雄大で恐ろしい宇宙を語りつつも重く受け取りすぎないのが見事。みてないがひらがななのも可愛い。
(みてない〜で手を振るきっくんの姿とかもすごく可愛らしかった 明るい要素も多くて深く考えず耳馴染みが良いのも素敵ですよね)
後の歌詞で、電力も尽きて動かない宇宙船の中に残された誰かの願いを受け取った上で「届ける為」にまっすぐ引き継いで進んでくれるんですよね。ストーリーラインとしては胸熱な展開だし切なさも孕んでいるのに曲調とか4人の雰囲気が終始楽しげで隠れているのがこの曲の良さであり、4人歌唱にした良さだなとしみじみ。切ないパートがあろまさん担当なのもよい。
わかりゃしない、と相変わらず話し言葉かつ「そうだろ?」とはてなで投げかけてくる締め方がFBさんやきっくんさんの書く歌詞との違いを感じて面白い。
現場で聞いて驚愕したえおラップ部分。コイツが歌うぜ〜ときっくんがアピールしてくれた箇所はライブでは溌剌としてたけど音源だとかなり落ち着いてパン振られててちょっと笑いました。ゴリゴリのカッコいいギター掻き鳴らされた間奏からこういうパートがあるのが尚更楽しい曲ですよね この後の落ちサビへの繋ぎも良いし、指パッチン入ってるのも楽しい。ファンタジーのように空を泳ぐクジラがいる世界観なのもやっぱりたのしいんだな〜! ちょっとひと休み。が「一休み」じゃないのもやわらかいし、ライブで聞いててみんなが本当に止まる感じもとにかくたのしい〜〜
満を辞してサビ部分。
私がこの曲を通して一番好きな歌詞は圧倒的に
「二度と戻らない片道切符」
というフレーズです。明るくて楽しい雰囲気漂うポップでノリのいい曲のサビの最初に「二度と戻らない片道切符」という表現が差し込まれたのが本当に本当に好きです。すごく刹那的な言葉選びですよね。
二度と戻らない片道切符。後戻りは出来ない選択だけどでも「ただまっすぐ進めば良い」と前向きな曲なんですよね。全体的に燻る宇宙を楽しさやロマンと切り離せない自然の恐ろしさ抗えない大きなモノ。という感覚を共存させつつも落とし所がどこまでも素直でまっすぐな歌詞なのが他にも多々あるMSSPの宇宙をテーマにした曲との違いを感じます。FBさんの語る宇宙とえおえおさんが描いた宇宙の違いを比べられるのが宇宙大好きグループのラインナップとして手厚い(?)
クラップしたくなる要素まで入ってる皆が好きになっちゃう曲だけど、どこか現実的なポイントが含まれていて、でも最終的に笑顔で終われる構成なのが「UNIVERSE DAYS」MSSPらしいなって思いました。
誰かのメッセージを受け取った2番サビでは
一番と最後のサビでは
なのも個人的に好きで2番では「僕らが」星を瞬かせるのに対して、最初と最後では「僕らを」星が照らすんですよね。 このお互いの関係性が「私達に想いを届けるために瞬いてくれる(応えてくれる)彼ら」と「そんな彼らを照らす(応援する)私達」というかカタチになっているのがやっぱりこう……憎らしい!!!(好き)
総評として兎に角えおえおさんらしい!!!に限ります。
言葉選びも全体的に纏う空気感も柔らかくてあたたかくて素直なのに実はバッドエンドが好きだったりする彼らしい意外と刹那的なモノを含ませて、宇宙の多面的な部分を描いてくれた素敵な曲だなと思いました。ライブでおしゃれなアレンジが施されたバージョンも音源の遊び心満載なバージョンもとってもたのしいです。
「UNIVERSE DAYS」改めて音源化おめでとうございます
ライブで聞いたときから一目惚れしてこうやって公に出たのが凄く凄く嬉しいです。ただ流して聞くのも楽しい曲なので是非一度みなさんお手にとってみてください!!!!
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