enPiTのメンターを1.5年やったぽえむ

どうもnotch_manです。最近、職を探しています。これまでフロントエンドからバックエンドまで広く学んできました。直近では、レガシーコード改善をコツコツ積み上げPHPのバージョンアップに貢献するなどの実績を残しております。職務経歴書を貼っているので興味ある方はTwitterやFacebookからご連絡いただけると幸いです。


メンター2年目(の半分の感想)

今年も筑波大enPiTのメンター業を務めさせていただいております。前年からの同僚が1名居るほかはメンター陣もがらりと入れ替わり心機一転!という感じです。

春の自己学習期間にかけて

この期間はWeb開発基礎講座というコンテンツを作成してWeb開発を一通り学んで貰うきっかけを提供しました。色々なメンターがコンテンツを作っててバラエティに富んでいたと思っています。私は現場の視点から基礎に忠実に長く生かすコードを書くためのtipsを織り交ぜながらFWに頼らない堅牢な設計をテーマにしたコンテンツを作成しました。こちらは近日公開予定なので乞うご期待!

夏合宿メンターとして振る舞った感想

夏合宿メンターはenPiTの夏合宿期間のプロダクト開発を集中的に伴走・支援を行ないます。enPiTの夏合宿では受講生がいくつかのチーム分かれて、およそ1週間かけてスクラムを5スプリントを回して1つのプロダクトを作ります。7月の初め頃からアイデア出しから課題分析を行なって、7月下旬の1週間で実際にスプリントを回してプロダクトを開発するという感じです。昨年は訳あってリモートでやっていたので、今年は悲願の初対面夏合宿(受講生時代も含め)というわけでワクワクしていました!調子に乗ってLT会用の銅鑼まで買っちゃいました。さらに銅鑼を叩く人を指名するアプリまで作りましたw

まあ、そんな感じで夏合宿を楽しませていただきました。本当にありがとうございました!

https://twitter.com/notch_man8600/status/1684208923866284036?s=20

上半期のメンター業を振り返って

今年は対面が多かった分、メンターと受講生がふれあう時間も長かったと思います。人間、目と目が合えばそこには争いが生まれることは歴史が物語っています。対面でより密なコミュニケーションになったが故にアフターコロナ世代で距離感覚の分からない部分を多く感じてしまいミスコミュニケーションが多発したかなと反省しています。

メンター業の良かった点!

今年は自分も含めて技術に詳しい人が多かったので、技術的な問題の解決はかなりスムーズだった気がします。特に夏合宿初日では「Hello World!」が表示されるアプリをデプロイせよ!というお題が出るのですが、例年以上にスムーズに進行したと思っています。これはすごい事だと思いました。また、対面でやり取り出来るので細かいFBが出来たり密にコミュニケーションが取れるといった点も良かったと思います。気になったことなどを気軽に聞きにいけるのは良かったですね。
あと、自分自身も色々モヤモヤを抱えたりするのですがそういったことを気軽に壁打ち出来る環境があったのも良かったです。フルリモートの時なんて数多くの"お気持ち"を飲み込んだので(笑)

メンター業の改善するべき点!

1番は個人的にはミスコミュニケーションが目立ってしまったかなという点です。さらに、それを解消する機会があったのにも関わらず結果メンター・受講生双方がモヤモヤを抱えたまま終わってしまった点は改善するべきかなと思っています。

2番目に思ったことですが、メンターや教員の専門性が高い分、フィードバックが厳しく捉えられてしまったかなという点です。私はグサッとマサカリを投げられる事に慣れていますが、そのテンションで受講生に向かっていったら怯むよなと反省しています。あと個人的には、教員サイドのフィードバックが例年に増して的確で聞いてる自分も学びになったのですが、後で冷静に考えると少々キツいのでは(?)と思ったりもしました。また、こういうのは後でフォローアップするのが大事なんですがそれが出来なかった点も反省です。

あとは、特にメンターや教員側がプロダクトに対してフィードバックする際の立場を明確にするなど改善できる点があったかなと思っています。この話はメンター同士の飲み会でも話題になったので、後期以降改善されるのでは?と思っていたりします。あと、実はこの話はLTをしていたりします(笑)

https://docs.google.com/presentation/d/15W_dq3zNP3cTJC9ccSLpIzZ4uBD8NAzpRk7gP-gseB0/edit?usp=sharing

ミスコミュニケーションについてはかなりモヤモヤも残ってしまいました。なので、個人的にこの要因について検討してみました。以下はそのポエムです。

ミスコミュニケーションを深掘る

ミスコミュニケーションについてですが、夏合宿は対面であった一方レビューのフィードバックなどは対面/リモートのハイブリッドでやることが多かったです。このやり取りできる情報量が段違いの方法を微妙に併用することで思わぬ弊害が出てしまうことがあります。例えば「Flaskを使ったの?う~ん、それはFastAPIで良いのでは…」みたいな軽いノリの発言を対面で聞いたとして、チャットで「技術選定はそれで良かったでしょうか?個人的には…」と書いたとしましょう。この場合、対面・ハイブリッド双方でこのやり取りを聞いていた人は「あのア◯チPythonなメンターが何か言ってる」程度の軽い理解になるでしょうが、チャットだけ見た人はかなり刺された気分になると思います。
発言には1つ1つ意図があって、発話やテキストの内容はその表現の断片に過ぎないのです。ここで、単一のコミュニケーション手段であれば何処がウィークポイントか分かるのでそれを補間することである程度ミスコミュニケーションを防ぐことができます。しかし、ハイブリッドだと片方だけ聞いた/両方を聞いたという状況が生まれて情報の整理が難しくなります。さらに、それを補間するアプローチの選択も増えてしまいます。

少なくとも受講生よりは他のメンターや教員陣と長い付き合いがあるのでそういう人達の発言の真意であったり背景もある程度理解できますが、それを知らない受講生がいきなり言われたら身構えてしまうのも共感できます

受講生の記憶に従ったnotch_manのお気持ち

私は常々「デザインには意図がある、デザインの表面ではなくその真意を捉えよ」と色々な人に言っています。これは表面的な情報ではなく、その情報が出るまでのプロセスや思考を汲み取ってその部分を知識として蓄えよということです。しかし、その機会が時間・空間的に制約があり、さらにそれが多様になってしまったが故に上手くフォローアップ出来なくなってしまった点は大きな反省点だと思っています。

ミスコミュニケーションを払拭するために

これは、個人的なエンジニアだったりビジネスマンとしてやっていくときの生存戦略の話です。私は、こういうモヤモヤや疑問があったら迷わず発言した人だったり周りの大人に話を聞きに行きます。そういったことがキッカケでYouTubeに出演したり…(突然の宣伝はNGw)

去年まではオンライン懇親会とかがあったのでそういう場で結構聞く機会があったのですが、今年は全部オフラインになってしまい教員・メンター陣が集まるだけになってしまいました(それはそれで楽しかったが)。結果的に、そういうフォローアップをする機会が限られてしまいさらに溝が出来てしまったかなとは反省しています。

これは受講生に向けてです。ハードルは高いと思いますがメンター・教員が集まる場にぜひ突撃してきてください。そして、思っている事を口にしてください(笑)あなた方が我々が何を思っているか色々察しているのと同じように、我々も色々察しているのです!もう、お口の中で霧を濃くするのは止めてお互いもっとコミュニケーションを取ってわいわいやっていきましょう!そういうのがさらなる学びに繋がったりするのです(無茶振り)

秋以降の抱負

個人的にはメンター・教員・受講生双方が楽しくenPiTでわいわい出来れば良いなと思っています。そこで、以下の点に注意してメンター業をわいわいしていこうかなと思っています。

  • わいわい!を言うようにする

  • フィードバックタイムでは立場を明確にする

  • フォローアップ(なしはレビューのレビュー)の場をオープンに設ける

わいわいを言うようにする

去年は「宗教臭い」と言われるほどにメンターがわいわい言っていましたが、あの緩い雰囲気が消えてしまったのはマイナスかなと思っています。なので、積極的に「わいわい」を言っていくことにします!去年、私はこんなことを言っています。

困ったときはわいわい!でお茶を濁そう

教祖notch_manの戯れ言

フィードバックタイムでは立場を明確にする

enPiTのフィードバックタイムは基本的にプロダクトに対するフィードバックを行なう場です。つまり、メンターがフィードバックするときはステークホルダーの立場としてフィードバックします。それはプロダクトが「あなたたちが主張している価値を提供できているか」レビューをし、その点についてフィードバックをします。あくまでプロダクトの成長のためのフィードバックを行なうという立場を明確にしてやっていこうと思います!

フォローアップの場をオープンに設ける

今年は一部の方々には裏チャンネルのやり取りや、メンター個人の意見を伝えるということがありましたがこのようなクローズドコミュニケーションは良くないなと反省しています。まあ、こうなった経緯は複雑だし一概には批判できませんがnotch_man個人としては割とオープンに本音ベースでフィードバックやフォローアップをしようと思っています。
これは言い訳になってしまいますが、限られたフィードバックの時間で真意を含めてまで説明することが難しいです。だから、裏の意図(そして本質)を聞きに来て欲しいなと思っています。メンターとしてもそういう事を受講生から聞きに来てくれると嬉しいですし、何でも話してくれると思います。そういうカジュアルな雰囲気にしていけたらなと考えています。

というわけで深夜のノリでお気持ちポエムを生成してしまいましたが、enPiT夏合宿は非常に楽しかったです!夏までの受講生・メンターの方は本当にお疲れ様でした!秋も継続する受講生・メンターの方は引き続きわいわいやっていきましょう!

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