King & Prince「ピース」③ #01 #02 #03まとめて
King & Prince「ピース」シリーズ、3本目。
繰り返します。未視聴の方は読まないでください。
未視聴の方は読まないでください。
未視聴の方は読まないでください。
さて、今回はタイトルの通り
1曲目「静寂のパレード」
2曲目「My Love Song」
3曲目「なにもの」
これらについて一気に読んでいきたいと思います。
なぜかというと、これらの曲には共通する要素があり、かつその要素の描き方がバラバラなので、対比してみたら面白いんじゃないかな?と思ったからです。
1要素のみに着目して書くので、だいぶ短い記事になるとは思いますが、箸休めということでサラッとお読みください。
それぞれの人生観の描き方
焦らしてもしょうがないので、さっさと言います。
この3曲、人間の在り方というか、人生を(人生も)描いている曲です。
そして、人生に対する真摯な向き合い方は変わらないけれど、それぞれの人生観が全く異なる。
1曲ずつ紐解いていきます。
「静寂のパレード」―日々の連続性
2本目の記事でガッツリ書きました「静寂のパレード」。
葬列かどうかは置いときまして、昨日までの僕/今日の僕/明日の僕 と、1日単位で変容していくということは曲中で明記されています。
また、“今日にサヨナラ”と、明確に1日を区切っています。
変容する日々の連続が、人生を形作っている、と読めるかと思います。
「My Love Song」―かけがえのない一瞬の積み重ね
“「愛してる」って言ってもいいですか”
印象的なフレーズが、冒頭でもサビでも繰り返されます。
「愛してる」っていうのに何秒かかるのかな。1秒。2秒はかからないかな。
でもその1〜2秒が、とても大切でかけがえのないもので。
もう一回 もう一回と、繰り返したくなる。
それだけではなくて、
直接「愛してる」と言葉にしなくても溢れ出る、愛おしい瞬間。それを積み重ねています。
さらに
念押しの、今が刹那であることの確認。
「My Love Song」は、「静寂のパレード」の1日単位よりもっと短いスパン、一瞬の積み重ねを人生として描いています。
例えるなら、1点1点の集合体が引きで見ると大きな一つの絵になる、点描画のような。
「なにもの」 ―途切れることなく続く道
「なにもの」は超ストレート深読み無用の歌詞です。
象徴的な単語だけ拾っていく感じで。
“ゆっくりと歩いてく道の途中”
道は、個の連続ですらなく、途切れなく続いている一つのもの。
また、
過去に塗った絵の具が、積み重なって1つの絵に、そしてさらに先にある風景に変わる。
過去と現在と未来が、分つことなく1つにつながっています。
これは、過去・現在・未来を明確に区切っていた「静寂のパレード」との対極にある人生観でしょう。
もちろんどれが良い・悪いの話ではありません。それぞれのものですから。
この違いに作家性を感じました。
また、この3者3様の人生観を描いた曲が、1曲目から連続して配置されているのが曲順の妙を感じて面白いな〜と思いました。
おまけ:もう一つの共通点
この記事書きながら歌詞カードをじっと見ていたら、もう一つ3曲に共通点があることに気がつきました。
それは、星空。
この2箇所。
実はすごく似たシチュエーションじゃないですか?
・人ごみの中で /星を見る
・賑やかな世界で(だから)/星も見えない
でも、受ける印象が全く違います。
「なにもの」では、人ごみに負けず星を見ている。
そして、果てしない未来を見据えている。
「静寂のパレード」では、賑やかな世界に押されほぼ星は見えていない。
(見失わないよう)見ているのは、たった一つの一番大事なもの。
この辺り、どこまで意識して対比させたのか気になるところです。
偶然にしては綺麗に対照的になっている気がして。
これまでのインタビューを観ると、詞に関してかなりシビアにリテイクを重ねているようなので、曲同士の詞のフレーズをリンクさせる、あるいは対比させるタイミングは物理的にはあったと思います。
この3曲に限らず、収録曲の歌詞がリンクしている部分が他にもあったので、そこも書いていけたらいいなと思っています
あ、「My Love Song」の星はどうしたって?
あるじゃないですか。MVに。
どでかい花火という名の星が………
いじってない。
断じていじってなどいないよ。
あれのおかげで夫婦喧嘩になったけど。
Fin
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