「私、僕、俺」

 5月1日の朝日新聞 「 ひ と 」の欄

 富士通女子バスケットボール(リーグ優勝しました)のヘッドコーチBTテーブスさん’(カナダ出身)の紹介とインタービュー記事が掲載されていました。インタビューの最後の発言を載せていました。

 「きょう、(人称)代名詞を三つ使っているね。私、僕、俺」

 日本語は独学。

 大変な努力をされておられることは想像に固くありません。

 言語の習得には動機、目的が極めて重要であるのは改めて言うまでもないことですね。

 一人称は単数、複数の区別だけの第一言語の人が、日本語の一人称の使い分けをしておられるのには驚きます。初めて知ったときは、きっと、戸惑い、混乱されたことでしょう。今、それを乗り越え、使い分けをされています。
 母語にはない表現方法を会得されたことはコーチングの上にも大いに役立っていることでしょう。

 一人称が複数あることをどのように感じられているのか、また、母語が同じ人との会話で日本語の一人称のような区別をしたいときはどういう言い方をされているのか、インタビューをして伺ってみたい気持ちにかられます。

「私。僕、俺」の使い分け。
 時に、微妙な、時に、厄介な問題もはらむことは否定できないでしょう。

 英語では 「 I 」だけだから、問題なし、とは言えないと私は思っているのですが。 
 



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