見出し画像

半可通ほど手に負えないものはない

ある日、プレゼントをいただいた。
それはスリランカ産の緑茶で、大変珍しいものだったので自分はくださった方の配信で
「珍しいものをありがとうございます!」
と礼を述べたのだが、余計なこと言いのマウンターおっさんが
「紅茶も緑茶も材料同じじゃね?」
とのたもうた。
そうですね、紅茶も緑茶も、青茶(いわゆる烏龍茶)も白茶も、茶葉は同じカメリア・シネンシスですね。そこまでは正解。ただまあ、そこまでドヤ顔でコメントするほどマイナーな知識でもないのに、と鼻で笑ってしまった。
たしかに、先に挙げたどのお茶も茶葉はカメリア・シネンシスである。しかし、製法は全く異なり、緑茶は発酵させない「不発酵茶」、紅茶は「完全発酵茶」で、スリランカで作られているのはほぼ紅茶で、スリランカ産の緑茶の話はあまり聞かない。逆に、祁門や雲南で有名な中国では、紅茶より緑茶の方が多く生産されている。
つまり、「どの産地」で「どのお茶」が生産されているか、から自分は「珍しい」と発言したわけで、そんな今時誰でもとは言わないまでも多数の人が知っているレベルの知識でマウントを取られてもね、といったところか。ましてや、いただきものに喜んでいる発言に対して水を差すのは人間としてどうなのか。くださった方にも失礼ではないか。
人としての礼儀より些細な知識でマウントを取る方を優先するような人間はろくなやつがいない、まあその人も例外ではなく求めてもいないアドバイスをした上で「あとは千里さんが頑張るしかないよ」などと言うような人なのでお察し、である。
日常生活が充実しているはずなのに、なんでそんなくだらないことで人に嫌われるようなことをするのか、はたまた日常生活が充実しているからネットで嫌われようとかまわないのかは不明であるが、大変迷惑で鬱陶しい存在であった。
二度と関わりたくないのでブロックしたが、スリランカの緑茶を飲む機会があったのでふと思い出してネタにさせていただいた次第だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?