vol.4 山本周雅取扱説明書。【現在編】
お疲れ様です。前回の続きです。
諸刃の剣ともいえる「全能者の夢」。これについて過去にどのような事があったのかをお話しして来ました。
今回は、現在・未来について「起業」を絡めてお話しできればと思います。それではいきましょう。
【現在】2019年
BARの起業についてがここでの中心のお話になります。
今やっているBARについて軽く説明しておくと、京大生をはじめとした大学生だけで2019年5月から開業・運営している「語り」をコンセプトにしたBARです。
そこでは、いろんなバックグラウンドや価値観を持った人が自由でラフに話せる空間というのを提供し、「語り」を通して「カタルシス:心のモヤモヤがスッキリする現象」を体験してもらうことを提供価値にしています。
そのBARの開業動機としては前回にも言ったようにこの体験がもとになっています。
京大に何かすごい人になれるんじゃないかと期待して入ったものの、『1回生の前期には何となく「なんか、何も出来てないぞ」という違和感に襲われました。結局、自分はナニモノか、何がしたいのか分からなくなる、表現し難いモヤモヤに苛まれる生活。それでも、朝は寝すぎるし、夜遅くまで遊んでしまう。疑念や迷いがあるけど、動けない。』
この痛みを乗り越えたのが「語り」でした。
あるふとした時から、家でお酒を片手に自分の人生観や恋愛観を本気でお互いが納得いくまでぶつけ合う「語り」をするようになりました。
「おれはこうやっていきたいんや、だから旅が好き」
「最初に一番効率良い方法考えて生きる方がええやろ、人生限りあるんやし」
「おまえの恋愛はくそや、一人に絞ることに意味があるんや」
などなど、そんな「語り」です。
はじめは気づきませんでしたが、その語りを繰り返すうちに「あ、自分ってこういう人間なんや」とか「なんかこいつの言うてること全然理解できんかったけど、構造的に全く違うんやなあ、それに比べて自分ってこういう考え方なんや」など
自分の考え方や生き方を相手の価値観や生き方に照らし合わせることで客観的に自分と相手を見つめ直せる感覚を覚えたんですね。
今まで意味不明だと思っていた相手の考えまでも簡単に受け入れられるようになっていました。僕はこの現象にめちゃくちゃ感動しました。
他者を受け入れると同時に自分が見えてくるような、今までカオスな渦の中に巻き込まれてモヤモヤしていたものが一気にぱっと晴れるいわゆる「カタルシス」を実感したんですよ。
そうして、自分がナニモノか、自分が何をやりたいのかを「語り」によって手中に収めることが出来る様になり、自分を次のステップに進めることができました。
この経験をいろんな人に体験してほしい。しかし、気軽にできる場所なんて少なくとも京都大学の近くには1個もない。じゃあ僕たちの手で作ってしまおう。
これが僕たちの語り×BAR Katharsisの原点になります。
なかなか長くなってしまいました。ここまでが、開業までのお話になります。
ここでも「全能者の夢」が働いていて、「語り」により世界を広げることで知らない世界や視点をせっせと身につけているような感じです。笑
次に開業後についてお話ししようと思います。ここについて文章でまとめるのは初めてですね。
これについては次回まとめようと思います。
今日はこの辺で。
【現在編2に続く】
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