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明日から使える、おもしろ土佐弁講座

僕の出身は高知県である。

高知県では、土佐弁という特殊言語が話されている。
土佐弁は他の方言と比べても異質なところが多く、その特異性から、朝鮮出兵の際に名護屋城で他の大名に情報を漏らさないために開発されたとする暗号説や、山と海に分け隔てられた陸の孤島であるがゆえに太古の原生日本人が使っていた古代日本語が残っているという説があり、言語学者の間でもホットトピックとなっている。

そんな土佐弁は非常に面白くもあるので、今日はおもしろ土佐弁講座ということで、高知県民でもあまり知られていないけれど、明日から職場で使いたくなるような面白い土佐弁を紹介していこうと思う。


とっちょっちゃっちょっちゅうってゆっちょっちゃっちょって

土佐弁は過去分詞があることでも有名だが、この例文もかなり有名だ。
直訳すると、「取っていてあげてるって言っといてあげて」になる。

「~ちゅう」は現在完了形で使われることが多く、「ご飯炊いちゅう」と言えば「家に帰ってきたときにご飯が炊きあがっている」時のようなシチュエーションで使われる。
「~ちょった」は過去完了で、「ご飯炊いちょった」になると「過去のある時点でご飯が炊きあがっていて、今はもうない」というニュアンスになる。
「~ちゅう」とか「~ちょった」を使いこなせるようになると一気に土佐弁マスターに近づくので、ぜひ練習していただきたい。


脳が悪い

これは「現実が信じられない」という意味の言葉である。
「あいつが負けたかえ。まっこと、脳が悪い。(あいつが負けたのか。本当に、信じられない。)」みたいな使い方だ。

前述の通り、土佐弁は少なくとも戦国時代からは存在していたのであるが、この表現も江戸時代の文献には見られるそうだ。
そんな時代から物事を見たり感じたりすることは全て脳の引き起こす作用だということを、土佐人たちは何となく理解していたようだ。

これはたまたまなのか。それとも…


みじゅまる

ポケモンにいそうな響きだが、「お酒を飲み過ぎてつぶれる」とか「ダメになる」という意味の土佐弁である。
上記の「~ちゅう」とかと組み合わせて「みじゅまっちゅう」みたいな使い方をする。

高知は酒飲みが多いことでも有名で、歓送迎会の時期や年末年始になると、ひろめ市場で飲み過ぎて「みじゅまる」人がたくさんいるので、高知県のポケモンGOプレイヤー界隈では「リアルコミュニティデイ」と呼ばれているらしい。


~めらぞーま

「~されるぞお前」がなまるとこんな感じになる。
「締まりがないとまたみんなにこそこそ笑われるぞお前!」を土佐弁に変換すると「きありーがまほかんためだぱにばいきるとめらぞーま!」になる。
そう言われた時には「大丈夫。僕の場合は」と返すのが正解だ。

ちなみに、高知ではクリスマスにはプレゼントで椅子を買う文化がある。






安心してください。全部嘘です。




エイプリルフールも過ぎたので追記

とっちょっちゃっちょっちゅうってゆっちょっちゃっちょって

これは実際は「とっちょっちゃっちゅうってゆっちょっちゃって」が正しい。
余計なものを少し入れてみた、些細な嘘だ。
意味や語尾の活用についての上記の説明は、おそらく正しいと思われる。


脳が悪い

「のうが悪い」は実際に存在する表現だが、「脳」という字ではなく「能」だし、意味は「使いにくい、心地が悪い」みたいな意味になる。
「この服サイズが小そうて、いよいよ能が悪い」というと、着心地が悪くてうっとうしい、みたいな感じ。


みじゅまる

「お酒を飲み過ぎてつぶれる、物が壊れる」という意味の土佐弁は正しくは「ちゃがまる」である。
ミジュマルは実在のポケモン。


~めらぞーま

この項目は何もかも全て嘘。こんな表現は存在しない。
ただのB'zいじり。

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