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コロナで医療現場がひっ迫する理由

実は事務処理に時間がかかっている

読了時間:2~3分

某報道番組で地域の病院がコロナの発熱患者の対応でひっ迫している様子が報道されていました。患者の対応だけでも大変な中、輪をかけて大変にしているのが保健所への発生届の業務です。

番組のインタビューを受けていた看護師の話では患者一人あたりの情報をシステムに入力するのに3分かかるそうです。続けて「3分と聞けば短く聞こえるかもしれないがこれが100件ともなると相当な時間になるという」。つまり入力作業だけで5時間かかるわけです。また、病院によってはこの作業が深夜までかかることも。

ちなみにこの発生届、従来はFAXで保健所に送っていたようですがHER-SYS(ハーシス)という厚生労働省において導入されたシステムに入力すると、保健所へのFAX送付が不要になるので医療現場の事務処理負担が軽減されるという狙いがあるようです。ですが実際は前述のとおり入力件数の多さに比例して事務処理の時間が膨大になっている状況です。

私は番組を見て思いました。「このシステム入力、RPAを使えば簡単に処理できるのに」と。

あくまで番組を見た限りですがRPAを使えば患者一人あたりのデータ入力は20秒程度、100件でも30分強で終わります。入力元の紙データ(おそらく問診票)はスキャンしてOCRで読み込みデータ化、これが仮に30分かかったとしてもトータル50分程度で処理が完了します。これをパソコンが自動で処理してくれるので看護師も他の業務に当たることができるわけです。

医療現場のひっ迫が再び騒がれている状況でこういった業務効率を改善する方法が普及されていないことが非常に残念です。患者の急増に伴い事務処理が急増すると看護師が疲弊して本来のパフォーマンスが発揮できなくなり
最悪、休退職に追い込まれることも考えられます。

こういった事務処理の問題をRPAが解決してくれます。RPAの詳細は割愛しますが要はデータ入力などの事務処理を自動化してくれるツールだと思ってもらえればよいです。しかも無料で利用することができます。

それがMicrosoftが提供している「 Power Automate Desktop」です。
このRPAツールである「 Power Automate Desktop」を次回紹介してみたいと思います。

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