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見てないドラマの批評だと!?/政府のデジタル、大丈夫?/カミングアウトは軽いことじゃない

2022年10月17日

数日前のネット記事にあったドラマ考にイラっときた。
NHKの朝ドラと大河ドラマに対し、設定が安直だの新鮮味がないだのと言いたい放題。しかも件のドラマは見ていないという。

その記事の書き手はTV業界人で自身も番組制作に携わっているらしい。おそらく”いまのTVわかってます”という人なんでしょうが、どれだけ番組作りに精通していようとも見ていない番組に何が言えるというのだろう。

人のレビューを読んで自分の解釈と違うなと思うことはままある。が、見て、読んでどう思ったのか、感じたのかの違いを知ることはとても面白い。「アレってそういうことなん? 」 と思って見なおしてみることもある。どれもこれも「見た」からできること。

件の記事の「見る気がしない」「見るに値しない」という思いは批評ともレビューとも言えない。見ずして語るべからず。

このブログの「批評を独学する」も一段落。批評力がついたかどうかは定かでないけれど、映画を見るとき、見たあとで振り返るときの視野は広がったと思う。

あとは表現力か......。


現在の健康保険証を廃止してマイナンバーカードに切り替える(2024年度を目途に)というニュースが世間をザワつかせている。

確定申告をe-Tax(国税電子申告・納税システム)済ませたいのでマイナンバーカードを使っているが、この点ではホントに便利というか、ほかの方法は煩わしそうなのでマイナンバーカードはないと困る。

当初から健康保険や(公金のやりとりの)銀行口座との紐づけ云々は言われていたのでようやくだな、とは思うけれど、この数年の政府のデジタルの弱さ(新型コロナの”COCOA”とか”HER-SYS”とか、いまだFDが現役の自治体とか )は国民みんなが知るところ。

「大丈夫なのか」という声が強いのもわかる。


『ハーヴェイ・ミルク』San Francisco Chronicle/Hearst Newspapers via Getty ImagesGetty Images

大手企業がカミングアウトデーで大炎上してしまった一件。
性的マイノリティの人たちが使う「カミングアウト」という言葉が拡大しカジュアルになっている昨今ならではの出来事。

言葉は使われることで変わっていく性質もあるので致し方ないとは思うけれど、個人ではなく大手企業がー、というのはなんとも残念。

実在の政治家ハーヴェイ・ミルクを描いた映画『ミルク』(2008年/ガス・ヴァン・サント監督)とドキュメンタリー『ハーヴェイ・ミルク』(1984年)を見たら、カミングアウトが単なる公言や告白ではないことを感じていただけると思う。

さらにLGBTQの”Q”であるとカミングアウトした元スポーツ選手に対して「そんなことカミングアウトする必要があるのか? 」と。

「必要あるのか?」と質問系をとっているものの前後の文面から批判であることは明らか。

ね、「必要あるのか?」と聞くのなら、批判はさておき、本気で考えてみたらどうかと思う。


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