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ドラマ『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ

タイトル:アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺
原題:The Assassination of Gianni Versace: American Crime Story
製作年:2018年 アメリカ
製作総指揮:ライアン・マーフィー

ドラマ『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』は、

ファッションデザイナーのジャンニ・ヴェルサーチが、マイアミの自宅前で射殺された事件の裏側を描いた連続ドラマです。

「アメリカン・クライム・ストーリー」の第2シーズンであるこのドラマの注目は『glee』のブレイン役でブレイクしたダレン・クリス。狂気と悲哀に満ちた殺人者クナナンに釘付けです。

キャスト

・エドガー・ラミレス(ジャンニ・ヴェルサーチ)
イタリアのファッションデザイナー 世界的ファッションブランド・ヴェルサーチの創業者

・ダレン・クリス(アンドリュー・クナナン)
ジャンニを含む5人を殺害した連続殺人犯

・リッキー・マーティン(アントニオ・ダミコ)
ジャンニのパートナー

・ペネロペ・クルス(ドナテラ・ヴェルサーチ)
ジャンニの妹 ファッションデザイナー

ドラマ『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』の見どころと感想

1997年7月。マイアミの自宅前でファッションデザイナーのジャンニ・ヴェルサーチが射殺される事件が発生します。ほどなく容疑者として浮かんだアンドリュー・クナナン。彼はすでに4人を殺害した犯人として指名手配されていました。ジャンニを殺害後逃走するクナナン。

クナナンがなぜジャンニを殺害するに至ったのか。ドラマは、クナナンとジャンニのそれぞれの過去を行きつ戻りつしながら最後の事件へとつながっていきます。

男娼として金銭的支援を受けながらリッチな生活ぶりのクナナン。が、独善的で人を欺いているばかりのクナナンは、やがて支援者からも見放され経済的に窮地に追い込まれます。

クナナンはかつて三角関係にあった知人のディック・マドソンとジェフ・トレイルを訪ね、ジェフを殺害します。「共犯者とみなされる」とディックを脅し連れて逃げようとしますが、途中で抵抗されたため殺害。

その後、不動産開発業者のリー・ミグリンを殺害し、逃走中に墓地管理人のウィリアム・リースを殺害したクナナンは、連続殺人犯として警察に追われることにー。

ファッションデザイナーとして成功したジャンニは、事件の数年前にHIV陽性であることが判明しておりゲイであることを公表します。ジャンニはブランドを妹ドナテラに引継ぎたいと考えていますが、パートナーであるアントニオとドナテラは対立。

華やかな世界に住む同じゲイであるジャンニに一方的な憧れを抱くクナナン。一連の事件を起こす数年前、オペラのレセプションでジャンニと接触していたクナナンは、ジャンニを求めマイアミを訪れ、最後の犯行にー。

評)巧みな構成でハラハラさせられっぱなしの展開

ヴェルサーチ側の関係者は、ドラマは”フィクション”と批判しているとおり、一連の犯行の裏にはクナナンの苦悩や不幸な生い立ちがあったのではー、という想像が加えられているドラマでしょう。

が、フィクションとして見ても実によくできています。ジャンニ・ヴェルサーチを殺害するまでに何があったかを順を追わずに描いているので、「最初の被害者って誰?」「動機は何?」とハラハラさせられっぱなしなのです。

で、だんだんとクナナンの背景がわかってくる(生い立ちになるほど!フィリピン系の父の存在がー)に従って、「受け入れられない愛にもがくクナナン」が胸の中に入り込んでくるんですよ。けれどもちゃんとサイコパスで変質者。そんなクナナンを演じるダレン・クリスがお見事です。

一方、ヴェルサーチを演じるエドガー・ラミレスのそっくりぶりがスゴイ!

ドナテラのペネロペは、少々!?美しすぎるけれども、兄へのコンプレックスやブランド再興への思いを抱えた内面をたしかに映し出しています。

『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』全9話は、動画配信でお楽しみください。


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