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名作への義務感と日和見感 【オールタイムベスト10映画選出への道】
2024年7月12日
忘れていたわけではないけれど、忘れそうになっていたコレ。
ふと思い立ったことを「したい!」と決意するものの、忘れていることがしばしば。歳のせいか、いや暑さのせいだろう。そういうことにしておこう。
で、オールタイムベスト10映画の話です。
これを選ぶにあたって、まずは”名作”と言われる映画につけた5点がホントに私にとっての5点なのか。名作だから、みんなが高評価しているから、という義務感と日和見感で加点していないかを見直してみたいと。
ホントに私にとっての5点なのか映画
見直しの対象となる映画はこちら
『道』(1954年)
『真夜中のカーボーイ』(1969年)
『サタデー・ナイト・フィーバー』(1978年)
『狼たちの午後』(1975年)
『クレイマー・クレイマー』(1979年)
『フルメタル・ジャケット』(1987年)
『M』(1931年)
『マラソンマン』(1976年)
いずれも初めて視聴したのは古いもので30年くらい前。『道』や『クレイマー・クレイマー』は何度か見返している。
80年代のポップカルチャー全盛期、ハリウッド超娯楽大作で思春期を過ごしてきた世代にとって、そのちょっと前の時代の、特に70年代の持つ挫折と鬱屈感は衝撃で、自ずと高評価になってしまうのか。
『俺たちに明日はない』(1967年/4.5点)
『タクシー・ドライバー』(1976年/4点)
『カッコーの巣の上で』(1975年/4点)
『イージー★ライダー』(1969年/3.5点)
『M★A★S★H マッシュ』(1970年/4点)
『わらの犬』(1971年/3.5点)
などもそう。逆にこれらに5点をつけていないのは、「アメリカンニューシネマだからって、何でもかんでも5点をつけるものな…」という別の義務感なのかもしれない。ややこしいな、自分。
歳をとっても何度も見返したい映画とは
若い頃に見た映画を見返したときに、まったく違う感想を持つことがある。
どこが良いのかサッパリ、と思っていた映画が妙に心にしみたり、その逆も。
『道』をはじめて見たときは、粗暴なザンパノがただただ許せなくて、その後ジェルソミーナの無垢さが怖いと思えた時期もあったりした。年月を経て見返すごとに、「辛い」とか「酷い」とか「悲しい」という思いを「後悔」が超えてくる。たぶん自分自身のいろんな「後悔」を重ねてしまうのだろう。
この先60代、70代になってこの映画を見返したときにどう思うのだろう。ザンパノを、ジェルソミーナを許せるのだろうか。
『バグダッド・カフェ』(1987年)は、映画の内容よりもあの音楽を聴くだけで、オシャレ感を求めてミニシアターをめぐっていた(痛い)当時を思い出してしまうし、『ハリーとトント』は、うちの茶トラが死んだらもう見返せないと思うしー。
映画のデキや評判がどうこうじゃなくて、自分自身の気持ちとの結びつきでオールタイムベスト10を選びたいとつくづくそう思った。
というわけで、具体的選出の作業は進まず……。
(続く)
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