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2024年8月の「まんざらでもないまとめ」

2024年8月

猛暑日や熱帯夜がもはや普通となった日本の夏。
ただでさえ暑いというのに、メディアのニュースやらなんやら「情報の伝え方」がクソ熱すぎて、自分には直接関係のないところからの熱波にすっかりやられてしまった8月。

そんな今月の「まんざらでもないまとめ」は、粛々と訃報を3題です。

『グロリア』ジーナ・ロ―ランズさん死去(8月14日)

映画『グロリア』

アメリカの女優ジーナ・ロ―ランズが亡くなった。
夫ジョン・カサヴェテス(1929-1989年)の作品ほか、多くの映画に出演した。

代表作はなんといっても映画『グロリア』(1980年)

とにかくカッコイイ。永遠の憧れの大人の女。

そしてもう1本、『こわれゆく女』(1975年)も忘れ難い。


結構晩年まで映画賞の授賞式などで元気な姿をお見かけした気がしたけれど、94歳か。

世紀の二枚目 アラン・ドロンさん死去(8月18日)

世界的二枚目スター(←死語)のアラン・ドロンが死去。
『太陽がいっぱい』(1960年)『冒険者たち』(1967年)ほか、数多くの映画に出演。日本での人気も高くCMにも出演した。

親世代が夢中になった時代の人で、名前は知っているけれど出演作をちゃんと見たのはたぶん大人になってから。モニカ・ヴィッティとの『太陽はひとりぼっち』(1962年/ミケランジェロ・アントニオーニ監督)はお二人の美しさ(と、芸術的難解さ)にクラクラした。

映画『太陽はひとりぼっち』

個人的には、いろいろと凄かった『あの胸にもう一度』(1968年)も推したい。(ん?レビューを書いてない? ”X”のポストでスイマセン)

この映画でもそうなんだけど、アラン・ドロンってカッコイイんだけど圧倒的に悪いヤツ。晩年のナンダカンダな醜聞もらしいと言えばらしい。

「編集工学」松岡正剛さん死去(8月12日)

「編集工学」を提唱した編集者、著述者の松岡正剛さんが亡くなった。80歳。

以前読んだ『多読術』(ちくまプリマ―新書)で「知」がつながって広がっていく面白さになるほどと思ったものの、いかんせん難解。

ただただ己の知のショボさを実感し、ほかの著作には手を出せていない。

トライしてみるか。

今月のまんざらでもないまとめ

遺された多くの作品への感謝とともに、謹んでご冥福を申し上げます。

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