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衆院選「別の世界を見ている」/『ウィ・アー・ザ・ワールド』の呪い/撮影で実弾、なぜ?

2021年10月26日

久々の国政選挙の最中。前回の参院選(令和元年7月)はコロナ前で、その前の衆院選(平成29年10月)は民進党(当時)が分裂。今と大きく異なる状況だっただけに今回はどういう結果になるのか気になるところ。

とりあえず各党の言い分をフラットな姿勢で聞いてみようじゃないかとTV、新聞、ネットをチェック。なかでも9党の党首や代表が日替わりで出演した「ABEMA Prime」が非常におもしろかった。「おもしろ」というのは語弊もあるけれど、各党の主張と立ち位置が明確で参考になった。

<以下、ザックリとした私の感想です。順不同>
最終日に登場した政権与党の自民党。元自衛官の若手議員が出演し対中の軍備(のみを)熱く語った。同じく与党の公明党は党首が出演。自分たちの活動が成果をあげ世の中を良くしていると酔いしれるように語る。「そうとは思えないんだけど」という声はこの党には届いていないもよう。
野党第一党の立憲は幹事長が出演。教育格差の是正に関しMCのEXIT兼近さんに「その前に、勉強を学びたいという脳になっていない。それが格差社会の実情だと思ってるんですけど」と斬り込まれ青ざめる。
日本維新は副代表がリモート出演。大阪の成功をごり押し。この党の主張から伝わる妙な勝ち組感はなんなんだろう。
国民民主からは党首が出演。「政策はまとも」と言われながらアピール力のなさに総ツッコミ。中道のツラさがにじみ出る。
共産党からは常任幹部が出演。冗長気味の話に紛れて飛び出す「共産主義」「革命」というワードに「やっぱりそうなのか」と。
NHK党は党首が出演。キワモノ感はなく「NHKのスクランブル放送実現」というワンイシューで国政に打って出る意味が分かった。 これ以外はほぼ自民寄りの主張。
れいわも党首が出演。圧倒的にわかりやすい。が、消費税の廃止がそんなに経済的インパクトがあるかな、と。
社民党からも党首が出演。選択的夫婦別姓制度など女性の立場の政策アピール。なんとなく、頑張ってほしい。

各党の話を聞くと「見ている世界が違うのか」と思えてくる。選挙の結果どういう勢力図になるかわからないけれど、「議論」にもならない状況が続くのは同じか。31日までよく考えて1票を投じたい。


『ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い』(西寺郷太・著)を読む。言わずと知れた1985年のヒット曲で、何度聞いたわかりゃしない1曲。「呪い」という物々しいタイトルはついているけれど、ザックリいうと、この曲の制作背景とそこまでの音楽シーン、さらにこの曲のヒットが参加ミュージシャンに与えた影響を探った1冊。

たしかにライオネル・リッチーやスティーヴィー・ワンダー、ビリー・ジョエルなどは、この曲以後、勢いがなくなったように思える。というか、それまでが凄すぎたんじゃないかと。マイケル・ジャクソンもそう。1980年代後半にHipHopが台頭し、それまでのポップス、ロックに新鮮さがなくなった。『ウィ・アー・ザ・ワールド』は「王道のつまらなさ」を象徴するような楽曲だからだろう。

いまでも数年に1回、MVを見ている。やっぱりスティーヴ・ペリー(ジャーニーのボーカル)からダリル・ホール(ホール&オーツ)のつなぎのところが最高。本書の著者もそこを絶賛していて嬉しくなった。


とにかくビックリしたニュース。主演映画の撮影中にアレック・ボールドウィンが使用した撮影用の銃で撮影監督が死亡、監督兼脚本家が負傷したという事件。

報道によると、撮影に実弾を使わないというルールが守られておらず、事故の数日前にも銃の誤射があったという。武器担当者の経験が浅く、それが低予算ゆえとも。

CGほか撮影技術が発達した今の映画界でこんな事件が起きてしまうとは。見るほうが「ああ、これCGよね」とちょっと醒めて見る部分はあるにしても、銃や武器(昔、日本映画でも真剣による事故があった)は作り物でOKよ、そこまでリアルを求めてませんから。演技を認めていますから。
撮影は安全に。


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