卒業制作への思いが募ってきた
昨日、卒業制作展が終了した。
正直なところ、この作品は卒業するために提出した。本名で出すつもりはなかった。小説を書くつもりだった。でも、書けなかった。
悔しい気持ちはさまざまな点で残っている。名前も、本の組み方も、展示方法も。それに、最終日に画像左下にあるテスターカード(仮)の一枚がなくなっていた。気づいた時はすごく腹を立てた。持って帰っていいとは書いていないのに。故意に持って帰ったなら、非常識だ。と。でももしかしたら、持った後に無意識でカバンに入れていた、とか、子供が知らずに持っていったとかだったらあり得るかもしれない。持って帰るなとは言っていない私が悪いところはあるし(いや、やっぱり持ち帰るのは非常識だよな)終わったら捨てるやつだったからまあいいや。奥のアクリルブロックじゃないし。
それでも、私はこの作品に思い入れがある。
100日間続けた、なんなら今も続いている毎日投稿。まとめられないから、初めから100日分にした。でも、この投稿にかけている思いは大きい。約270日分の思いがある。ありえないくらいの思いが詰め込まれている。
実はこの題名に、今も少し納得がいっていない。
最初は、『100日後に死ぬワニ』という題名からオマージュしてやろうと思っていた。でも、100日後に内定をもらったわけじゃないし、有名になれたわけでもない。100日後にあからさまな成果を上げたわけじゃなかったので、却下。そうやって悩んでいくうちに、やっぱり「100日」と「就活」がある方が目を惹きやすいだろうなと感じた。結局、なんか適当につけたように見えるけど惹かれやすい題名になった。と思う。
内容は、ちょっと書き換えただけ。でも、伝わりやすくなるように頑張った。そして、書いた当時の感情を変えないように。数字表記を整えつつ、わざと表記揺れを残して、日記感を残した。個人名も消して、秘密の日記をのぞいているワクワク感を演出させた。
これがうまく読む人に刺さっていたら嬉しい。
密かに頑張ったけど、賞はもらえなかった。そりゃ当たり前。小説でも、制作物でもない。そんなものを全面に出せるわけがないだろ。わかってたけど、でもちょっと悔しい。それ以上に、嬉しかったことがあるからいいけれど。
意外と、感想がもらえた。
展示期間中に、アンケートを設置していた。設問項目の中に「印象に残った作品」があった。友人が書いてくれたこともあるけれど、それ以外でも「面白い題名だった」「絶妙な卑屈がクセになる」「100日続けてえらい」「自身と重ねて読んだ」「読みたいと思わせる内容だった」「共感した」「100日ってこれだけの厚さになるんだ」などなどいろんな感想が来て、嬉しい。嬉しいでは収まらない嬉しさでいっぱい。ありがとう。
悔しい気持ちがの凝っているけれど、むしろそれがいいなと思っている。後付けかもしれないけれど。
悔しいので、やりきった感じがないので、もっと続けられる。もっともっと限界でも続けたい。
本当の限界を迎えたら、アルファベットを打つだけになってたり。
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