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C.O.S.A. 『Cool kids』レビュー


今回のレビューは知立レペゼンのC.O.S.A.の
新アルバム『Cool kids』より先行配信された
タイトル曲"Cool kids"

曲を通し自身の不器用さやその要因、
それとの向き合い方について歌っている


彼のラップは奥深い

私のC.O.S.A.との出会いは
YouTubeで知立Babylon childを見た時だ

彼のリリックを聞けば自然と映像が浮かぶ
冷静で、リリシズムに長けたその歌詞は
彼自身や周りのムードを繊細に表現している

それがこの曲でも随所に見られたので
少し書き出していく

夕方早く家にいると 悪口叫ぶ友達 
聞こえないフリ でも 速くなる心臓 
この街で俺は月の上にいる様


このリリックには胸が痛くなった

私も昔、人の顔色を過剰に窺っていた節がある

人が嫌な顔をしたり、面白くなさそうだったり
する時は決まって気づかないふりをしていた

そんな時でも、心臓はバクバクと音を立て
顔が熱くなっていくのを感じていた
本当は戦いたかったのかもと今は思う


今も誰かが、いずれは自分の子供たちが
そういう思いをすると考えるとやるせない

あれ程大嫌いだったアイツが大のツレ on & on & on & on & on
アイツは母子家庭 狭いアパートメント 階段と原付で遊べてたあの頃 今懐かしむ
仲良い親子 隠さず口に出す そういう所 アイツの良いとこ
俺に無いもん持ってる いつまでも また遊ぼう


私の幼馴染は交通事故で亡くなった

彼は私にはない優しさ、器の大きさがあった
彼に思いを馳せ、寂しくも温かくなったライン

同じ町内で呼ばれない俺ん家 
人付き合い下手な遺伝子
だから恨んでもない 俺の問題
もう遊びに来ないでくれって電話が鳴る 
ahh shiiit
知らず知らずとすり減る 心は消耗品 
誰だって同じ 傷付けた分 倍で傷つき


前述の知立Babylon childにて
HIPHOPコミニティでは時に忌み嫌われる警察官の息子としての立場を歌ったC.O.S.A.

今作でも"遺伝子"という言葉でその事に触れ
恨んでないとしつつも、
心は傷つき、その分傷つけてしまうと言う

これほどまでにリリシズムに溢れた彼でも
まだ手探りであり、まだこの先もあると言う事を感じさせてくれる

足を止めない人混みの中 
うまくやれない自分を重ねた 
茨の道を経て心は凍る 
いい思い出だけが俺を溶かす


良い曲は常に自分に寄り添ってくれる
彼の作る曲はいつも救いになる

C.O.S.A.の曲に自分を重ね
C.O.S.A.のように手探りでも良い方向に進んでいきたいと思う

YouTubeでも

MVが発表されているのでぜひ

彼の温かさやラッパー然とする立ち振る舞いを
ご覧ください

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今日のレビューは大好きなC.O.S.A.さんでした

Chiryu-yonkersの頃からずっと追い続けているラッパーで、前作friends&me、前前作Girl queenも聴きまくりましたが

今作Cool kidsがリリースされたら
まとめたレビューも書きたいと思います!

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