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旅行日記(嘘)

こんにちは。リンゴがおいしい季節ですね。

最近リンゴ食べてないのでわかんないですけど。


あ、こないだAppleがiPhoneの新型を発表したので、そういう意味ではリンゴの旬と言えるかもしれません。

期せずしてGHG(ガジェットハイセンスギャグ)が出てしまいました。これは失礼。


そして期せずしてといえば、先日、私は友人に連れられて期せずして旅行に行ってきたんですよ。

旅行プランは全て友人任せ、運転も友人任せ。この調子なら予算も向こうで持ってくれるかな、と思っていたのですが、さすがにそれは叶いませんでした。残念。

結果的にこの旅行は2泊3日。帰ってきたあとに体調を崩したので、その分を加えれば2泊4日です。

私は旅行経験全体に乏しいのですが、1泊ならまだしも、2泊となるとほぼ皆無。幼少期、学校のイベントでしか行ったことのない大遠征です。

そんなわけでいろいろなイベントがあり、実に興味深く趣のある示唆に富んだ長旅となったわけで、その記憶を皆さんと分かち合いたいと思うのは至極当然。

ところが、経験というのは個人情報と背中合わせです。ここで「どこそこでレンタカーを借りて」などと書いてしまえば、レンタカー屋を特定され使用者履歴を割られ、実名と身分証のコピーをサーバーから抜き出されてしまうこと必至でしょう。

インターネットにおいて、身バレはそれ即ち死を意味する。私の師匠(非実在)の教えです。

旅行での体験を伝えたい。しかし身元を明かしたくない。相反する願いは、ついに一つの答えを導き出しました。


「嘘ですべてを覆い隠してしまえばいい」のです。


インパクトのある出来事(例えば、車を借りた直後に一方通行を逆走するとか)に事実を混ぜこんでしまえば、誰もがインパクトのある出来事のみを記憶し、地味な事実の部分を忘却してしまうこと間違いなしです。

ネットの情報は玉石混交とはよく言いますが、その石(ただし洗練されたもの)でもって玉を三千倍希釈してしまえばいいのです。

この天啓を得たとき、私は震えました。書き高の少ない箇所も嘘で脚色してしまえば、常に面白おかしい旅を送った遊び人として世に名を馳せることもできます。

正に一石二鳥。

それが、この旅行日記(嘘)を思いついた経緯になります。

さて、冗長な前書きはこの程度にして、そろそろ本編へ入ることとしましょう。

どれが嘘でどれが本当なのか、ぜひ見極めながらお読みください。




本編



旅行に行きませんでした。

ここはどこだ