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10月から社会保険の適用範囲拡大!私たちの生活にどう影響するのか?


1. 社会保険の適用範囲が拡大されるってどういうこと?

みなさん、10月から社会保険(健康保険や厚生年金保険)の適用範囲がさらに広がるって聞きましたか?これまで、社会保険の加入対象は、主にフルタイムで働いている人や、大企業で働くパートタイム労働者が中心でした。でも、今回の変更で、従業員が51人以上いる事業所で働くパートやアルバイトも新たに対象になるんです。

たとえば、1日5時間、週4日働いている人がこの対象に含まれるかもしれません。週20時間以上働いていて、月の収入が8万8000円を超えると、社会保険に加入することになります。

2. 「130万円の壁」と「106万円の壁」とは?

「130万円の壁」や「106万円の壁」ってよく聞きますが、具体的に何を指すのか気になりますよね。

130万円の壁とは、年間の収入が130万円を超えると、配偶者の扶養から外れて、自分で社会保険に加入しなければならなくなるというものです。これまで配偶者の扶養に入っていた方は、扶養から外れると手取りが減るのでは?と心配になるのも無理はありません。

一方、106万円の壁は、週20時間以上働き、月収が8万8000円を超えるパートやアルバイトが一定の条件を満たすと、勤務先で社会保険に加入しなければならなくなる状況を指します。この条件は、従業員が101人以上いる事業所が対象でしたが、10月からは51人以上の事業所まで広がります。

3. 手取りが減るって本当?増える社会保険料と税金

「社会保険に加入すると、手取りが減るんじゃないの?」と不安に思う方もいるかもしれません。確かに、社会保険料を支払うことで、手取り額が減ることはあります。しかし、どれだけ減るのかを具体的に見てみましょう。

たとえば、年収が106万円の場合、社会保険料と税金で約17万円、年収180万円では約35万円、年収240万円では約50万円ほどの負担増になることが一般的です。さらに、年収が150万円を超えると、配偶者の税金も増える可能性があります。これは、配偶者特別控除が段階的に縮小し、最終的に控除がなくなるためです。

4. 社会保険加入によるメリットとは?

社会保険に加入することで、手取りが減るだけではなく、実はメリットもあります。特に老後の生活を考えると、大きな利点があるんです。

まず、厚生年金保険に加入することで、老齢厚生年金の受給額が増えます。たとえば、厚生年金に20年間加入した場合、年収180万円では年間で約20万円、年収240万円では約26万円が上乗せされます。これにより、老後の生活資金が安定します。

また、健康保険に加入すると、病気やケガで仕事を休んだ場合に「傷病手当金」が支給されるほか、出産時には「出産手当金」も受け取れるなど、公的な給付の恩恵を受けられます。

5. 家計にどんな影響があるのか考えてみよう

社会保険に加入するかどうか、どれくらい働くかは、私たちの家計に直接的な影響を与えます。手取りが減ることもありますが、その分、老後の年金や保険の給付が増えることで、将来的な安心感を得ることができます。

特に、子どもの教育資金や老後資金をどのように準備するかは、家庭ごとに異なる重要な課題です。これを機に、家族で将来の計画を話し合い、どのように働くか、どのように社会保険を活用するかを考えてみるのも良いでしょう。

社会保険の適用範囲が広がることで、私たちの生活にどのような影響があるのかを理解し、賢く対応していくことが大切です。

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