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「台湾漫遊鉄道のふたり」(読了)

 台湾が好きなので、「台湾」と付くものはとりあえず手に取ってみます。それが本でも食べものでも。
 この本もレトロ調な表紙と帯の文言を見て台湾好きの嗅覚が反応しました。各SNSの反応も好評だったのですぐに書店へ。
 読み進むにつれて本の中にどんどん引き込まれていきました。あとがきまで読み終えたときに、いい意味で本にすっかり翻弄されていた自分がいました。
 主人公の食べっぷりも見事で、この2023年の今でも食べられるものがあれば全て食べてみたいと思いました。
 この小説の時代背景は日本が台湾を統治していた頃。当時の台湾の方々はとても友好的に日本人に接していましたが、お腹の中では実は・・・ということも知りました。ちょっとショックでしたが。
 現在は「日本が好き」と公言している台湾の方が、友人・知人を含めて多くいらっしゃいます。そういう方々のDNAにも・・・とは考えたくありませんが、今後はなるべく甘えないようにしなくてはと思いました。
 読了して間もなく開かれたこの本のイベントにタイミングよく参加できました。会場にいらした作家の川本三郎さんともそのお話になりました。
 この小説は花の名前を冠したある特定のジャンルに入るそうですが、あとがきを読むまで分かりませんでした。女性にはそういう面があるだろうし、言われなければ僕には分かりませんでした。
 そこはあまり気にすることなく、台湾が好き、食べることが好きという方は楽しめると思います。読書好きでその本の世界にどっぷり浸りたいという方も楽しめるのではないでしょうか。


読了2日後に著者にこの本のトークイベントでお目にかかれました。トークには間に合いませんでしたが…。


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