津久井英明(Hide)

東京都生まれ。大学卒業後米国系航空会社勤務などを経て、現在は外資系システム会社に勤務する会社員。2007年よりトラベラーズノートのウェブサイト「みんなのストーリー」にHide名義で投稿を始めて現在に至る。 「おとなの青春旅行」(講談社現代新書)にロンドンの話を2話寄稿。

津久井英明(Hide)

東京都生まれ。大学卒業後米国系航空会社勤務などを経て、現在は外資系システム会社に勤務する会社員。2007年よりトラベラーズノートのウェブサイト「みんなのストーリー」にHide名義で投稿を始めて現在に至る。 「おとなの青春旅行」(講談社現代新書)にロンドンの話を2話寄稿。

    最近の記事

    「旅行者の朝食」(読了)

     米原万里さんのエッセイ集。上手い…というのが一番の感想。毎話必ずオチがある。本業の通訳でもきっと伝える・伝わるを心掛けて、許される範囲でユーモアを交えていらしたのではないかと思いました。面白い・読ませる文章を書く方はやはりどなたも文章を書くこととは別に秀でているものを持っていらっしゃいますね。酸味の効いたパン…気になる。

      • 「偉くない「私」か一番自由」(読了)

         親しくさせていただいているポルトガル料理研究家の馬田草織さんが以前SNSで紹介なさっていた一冊。「ロシア」といえば日本では故米原万里さんと佐藤優さんではないでしょうか。米原さんと佐藤さんのエッセイは以前読んだことがありました。この本は米原さんの作品の中から佐藤さんが選んで一冊にしたもの。  自分の勉強不足から楽しめなかった作品も正直ありました。しかし、気が付くと惹き込まれているお話が殆どでした。米原さんのエッセイは秀逸。未踏の地ロシアを思いながら米原さんの他の本も読もうと思

        • 『家族旅行』

          この話は2023年1月12日にトラベラーズノートのウェブサイト「みんなのストーリー」に掲載された旅のストーリーです。そのままここに掲載いたします。 これは掲載第183作目です。  翌年の1月に掲載されることを願いつつ前年の12月に旅の話を書く。プロの作家並みに「年末年始」や「新年」を意識して書くようになったのはいつからだったか。振り返ってみたら昨年の同じ時期に書いた話の書き出しもほぼ同じだった。  「年末年始」を念頭に置いたら「家族旅行」というフレーズがすぐ浮かんだ。とても

          • 「空翔ぶ不良」(再読了)

            せっかくの週末・連休…ちょっとギスギスしたので、読み慣れた旅の本を読んで落ち着くことに。読んでいる本に次に読むべき本を教えられる…ということは本をよく読む方なら何度も体験済みのはず。そういえば、この本を読んで「80日間世界一周」を知って読んだのを思い出しました。トラベラー各位、「80日間世界一周」を未読でしたらすぐに手に取ることをおススメします。この「空翔ぶ不良」には、僕がよく立ち寄る麻生珈琲さんも登場しています。「世界一美味しいアイスコーヒーを飲ませる…」と、百瀬さんは書

            「中国行きのスロウ・ボート」  (再読了)

            再読了…多分。学生の頃に読んだかも。 安西水丸さんの個展を去年観た帰りに「ジャケ買い」した一冊。初版が1986年、この本は30刷。村上春樹ものは10数年振りかも。その間様々な本を読み、読書経験を積んだ上での久しぶりの村上春樹。村上春樹ってこうだったっけ?大昔はこういう小説が人気だったのか…と。新作をフォローし続けていた時期もありましたが、カタカナ表記の英語が文章に沢山出て来るようになり、読むリズムが心地良くなくなったので離れました。この本は1986年当時に高校生以上だった

            『訪れた証・11』

             この話は2022年12月5日にトラベラーズノートのウェブサイト「みんなのストーリー」に掲載された旅のストーリーです。そのままここに掲載いたします。 これは掲載第182作目です。  有給休暇の平日の一日、普段働いている時間にBSをザッピング。複数局同時刻横並びで韓国ドラマが放送されていてびっくり。  海外の旅先のホテルの部屋でテレビをザッピングすると、分からない現地の言葉でのやりとりが次々と画面に現れてきて異国にいることを改めて知らされる。それと同じ感覚を覚えた。  「韓流

            「まぼろしの珈琲 サリサリコーヒー・ハロハロライフ」(再読了)

             著者はほぼ週一回コーヒー豆を買いに行く度にお目にかかっている麻生珈琲店のオーナーの麻生洋央さん。いまから27年ほど前に出版された本。麻生さんはいまから47年ほど前にフィリピンに上質のコーヒーがあることを知り調査を開始。ついに発見。しかし、発見の前後は冒険小説の世界。息を呑む場面も。コーヒーの知識が少し付いてからの再読だったので初読よりさらに楽しめました。コーヒー好き、コーヒーマニア、本好きにお薦めします。 僕はこの本をいまから15,6年前に麻生さんからいただきました。また再

            「はじめてのおうちカフェ入門」 (読了)

            コーヒー好き・コーヒーマニアならよくご存知のあの方の著書。先ず本好きの立場からこの本を振り返ると、このページ数(159ページ)でよくここまでバランス良くまとめた編集に関心しました。コーヒーに関する詳細な情報はもちろん、著者のコーヒー産地巡りの記録までもしっかりと掲載されています。特に産地巡りに関しては、旅好き・コーヒー好きとしては、一冊独立させてたっぷり読みたい内容です。この本に興味を持ったコーヒー好き・コーヒーマニアの方、書店で見かけたら即買いをお薦めします。次の重版の予定

            「オールド台湾食卓記 祖母、母、私の行きつけの店」(読了)

             10月に出てずっと気になっていた一冊。 本国台湾でベストセラーになった食のエッセイの翻訳。外国のお話なのを何度も確かめてしまったくらい身近に感じたお話。幼い頃から家で食べてきたものを親が健在なうちにその作り方を習っておく…やらなくてはとずっと思っていることのひとつ。著者は出来る限りなさっていた。この本との出逢いは「やっとけ」という合図なのかも。本文に出てきた台湾と著者が訪れた他の国々を自分が再訪したときに訪れてみよう・食べてみようの箇所に付箋をしたらこの通り。  学生時代

            「大人の流儀 SPECIAL 君のいた時間」 (読了)

            読了。「大人の流儀」シリーズ。既出の愛犬のお話を選りすぐった一冊。この12月2日に出たばかり。師匠(伊集院静先生)の二匹の愛犬はよくエッセイに登場していました。ここ数年で二匹とも老衰で天命を全うしました。僕は今までの人生で犬も猫も飼ったことがありません。しかし、不思議なもので見たことも触れたこともない犬でもエッセイに何度も登場してくると親しみが湧きました。今回のこの企画引き受けて加筆している最中の師匠の葛藤がかなり伝わってきました。愛犬が衰弱していく様子にはこちらも悲しく・切

            「旅ドロップ」(再読了)

            再読了。ある本のイベントでゲストスピーカーだった著者ご本人にお会いできたので親しみが湧き、一気に再読了。お声を直に聞いたので、読んでる最中はご本人に朗読していただいてる感覚に陥りました。これは著者の声を知っている場合に起こる読書あるある? 2篇の詩と37の旅のエッセイが収められていてわずか172ページ!まだ未読の旅好きの方はホント今すぐ要チェックな一冊。この本を読んでない方とは旅の話はしたくない…旅好きにとってはそのくらいの本です。しかし、読了から一月以内に著者にお会いでき

            「週末ソウルでちょっとほっこり」(再読了)

            再読了。近々韓国の話を書く予定なのでこの本を再び。多分3回目。7年前に出た本。下川さん流の歩き方をしながら、当時の流行、例えば韓流ドラマやK-Popなど、にもしっかり触れていらっしゃる。ソジュのお話しは自分の体験を懐かしく思い出しました。この本を再読する度に、こちらの問いに現地の人が口篭っていた「温泉マーク」の謎が解けたのを思い出します。韓国好きの方は楽しめる一冊だと思います。

            「ホテルアジアの眠れない夜」  (再読了)

            再読了。旅行作家・蔵前仁一さんのベストセラーの一冊。確か絶版で入手を諦めていたのを、三年前に東京駅のトラベラーズファクトリーで発見して即購入。当時久しぶりに再訪した香港に持って行き、帰りの機内で一気に読了。 先月蔵前さんの講演を拝聴したのを機にこの週末再読。再読の面白さは初読では気が付かなたったことに気付くこと。いくつか付箋しました。「旅は自分の足で歩くものである」は旅を語ったり書いたりする上で基本だと思いました。旅行と旅は違う・・・ということをたまに目にしたり聞いたりしま

            「捨てない未来 キッチンから、ゆるく、おいしく、フードロスを打ち返す」 (読了)

            読了。料理研究家枝元なほみさんの新著。 本書のテーマは世界的な問題となっている「フードロス」について。哲学者藤原辰史さんとの対談や冷蔵庫にあるのをつい忘れて処分してしまいがちなものを活かしたレシピなど。 昨今の日本の農業のことやひとりひとりが心かげなくては…ということもたくさん。 今の日本の政治家、役人はこの本を一読したほうがいいと思います。皆さんも是非一読を。 

            『訪れた証・10』

             この話は2022年11月7日にトラベラーズノートのウェブサイト「みんなのストーリー」に掲載された旅のストーリーです。そのままここに掲載いたします。これは掲載第181作目です。  スマートフォンによる「スマホ決済」の急速な浸透は目を瞠るばかり。「キャッシュレス」もさらに浸透したことになる。  旅先での楽しみのひとつであるショッピング。クレジットカードが使えないところに「これは!」というものが結構あったりする。カードが使えても、「現金ならあと〇%安くする」とか「現金ならあと

            「旅ドロップ」(読了)

             Instagramをフォローしている読書家の方が紹介なさっていた一冊。結論から言うと長旅に出る際に持っていく本がもう一冊増えました。出逢えて良かった一冊です。36の旅のエッセイが収められていますが、わずか172ページ!行ってみたくなったところ、友人に知らせなければと思った話、メモしておかなければと思ったフレーズがたくさんありました。近々再読決定です。旅好きの方はいますぐにチェックな一冊です。単行本が先に出ているようなので初版なら入手します。